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「SIMPLE RULES」を読んで

今回は、"SIMPLE RULES「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える"を読んだ感想を書いていきます。

今回の記事の結論は、

より成果を上げたいなら、誰にでも適用できるようなシンプルなルールを作り上げる必要がある

です。

本書については、時間をおいて少しずつ読んだ手前、あまり内容は覚えていません(笑)

素直に心に残ったことだけをシンプルに書いていきます。


どんな複雑な問題も解決に導くシンプルなルール


例えば、医療現場。

ドラマ「コードブルー」を観られた方ならイメージつきやすいと思いますが、

大事故で多くの負傷者が出た際に、現場に立ち会った医者が負傷者に対して最初に行う処置があります。

それは重症度毎に負傷者を大きく4つに選別することです。いわゆる「トリアージ」と言われるもの。

医療現場において、多くの負傷者が出ている状況では、

如何に「ただちに治療すべき人を優先的に治療できるか?」が重要だそうです。

そのため、負傷者をトリアージすることが大事だと。

しかし、そのトリアージも基準となるルールが必要です。

更に、一切の予断を許さない医療現場では数秒の遅れが命取りになります。

つまり、ルールを単に設けただけではだめで、瞬時に判断するための「シンプルなルール」が絶対条件である、と。

そこで設けたルールが、

1 指示に従えるか
2 脈拍数が毎分120未満か
3 呼吸数が毎分10以上30未満か

だそうです。

このルールを設けて以降、負傷者の死亡率がぐっと減ったそうです。

これが難解で複雑なルールであれば、ここまでの結果は出なさそうです。


シンプルなルールとは


医療現場だけでなく、集団組織の中で生きていく人間社会では、

こういった「シンプルなルール」を如何に作れるか、が重要になりそうです。

そして僕は、シンプルなルールを作るうえで以下の要素が大事だと解釈しました。

・ルールが複雑すぎないこと
・具体的であること
・実情に即していること

それぞれもう少し詳しく書いていきます。


◎ルールが複雑すぎないこと

そもそもルールとは「人が行動する上での基準」となるものと考えました。

そんな時、ルールが複雑すぎると「行動ができなくなる」恐れがあります。

これは本末転倒なため、複雑すぎると意味をなさないケースが多そうです。


◎具体的であること

「シンプルなルール」を作るには、ルールの数を最小限にとどめる必要があります。

しかしそうなると、抽象的な表現になってしまいがちになると著者は言います。

抽象的な表現の方が、網羅性があるのでルールを最小限に抑えることができるからです。

しかし、抽象的すぎると、解釈に幅を与えることとなり、結局ルールの意図から外れた行動をされてしまい、これまた本末転倒になってしまいます。

ルールの数を最小限に留めながらも、ある程度具体的である必要がある、という超絶ハードな制約条件のもと、ルールを作らないといけません。


◎実情に即していること

ルールを適用しなければならない場面は大抵の場合、「現場で起こった問題を解決する場面」だと考えました。

そのとき、その「現場の問題」と「ルールを形作る基準」に乖離があればあるほど、

汎用性はなく、すぐに形骸化されそうです。

本書では、ルールを作る時には「現場の人間も交えて作らせた方が良い」と書いてあります。

結局、現場の1次情報が何よりも重要で実情に即しているため、

現場を知らない人、あるいは昔現場にいたが現場を離れた一定期間経っている人がルールを作ってしまうと、

うまく機能しないものになってしまいがちになるのかな?と若輩ながら思いました。


成果を上げるには


組織で成果を上げる上では、一人ひとりのアウトプットの質を上げることが大切。

だからこそ、その質を上げるためにも、複雑すぎず、具体的かつ実情に即しているシンプルなルールを作る必要があるのかな?と感じました!

これはリーダーだけではなく僕みたいなヒラ社員でも、大事だなと。

例えば、企業との商談。

提案相手から○○という反応をされたら「撤退」或いは「他の商品を提案する」

とか。

例えば、企画の立案。

企画書作成後、自分で見直す際「企画自体が1分で理解できるものでなければどこか要素を削る」

などと、自分なりのシンプルなルールを設けてみるのも効果がありそうだな~と思いました。


ということで、、、


行動の質を上げるには、「行動を加速させるためのルール」を設ける必要があり、加速させるためには「ルールにシンプルさは不可欠」

という話でした!

そもそも僕自身が「複雑でも良い」と思っていた節があったので、

このシンプル理論は目から鱗でした。

確かに、理解されなかったら意味がないですもんね、、、。

(本書では「複雑さ」について完全否定している訳でありませんので、悪しからず、、)

仕事(プライベートも?)における1つの判断基準「シンプルかどうか」が出来上がった気がしています!

以上です!ではまた!!



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