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ITリテラシーとキャリアの相関関係について

先月、前職の人達とオンラインディスカッションをした。
テーマは『聴覚障がい者の働き方』について。
コロナ前と今で、どんな風に変わったのか知りたいと連絡を頂き、オンラインディスカッションをするに至った。

以下、オンラインディスカッションをするにあたり、個人的な意見をまとめたものである。

コミュニケーションと仕事の進め方、この2つの視点から捉えていきたい。

①全般的なコミュニケーション

コロナ禍で『マスク着用』が定着したことにより、聴覚障がい者にとっては、コミュニケーションの在り方が大きく変わったといっても過言ではない。

何故なら、マスクをしていると口が読めないからだ。

これまでは相手の声が歪な音として入ってきたとしても、口を読めば、前後の文脈から推測して相手の発言内容を予測し(これを読唇術という)、ある程度理解できたのが、今ではそういった「手掛かり」が皆無である。

ほとんどの聴覚障がい者が窮地に立たされたのではないかと思う。

②仕事の進め方

これまで出社が当たり前だったのが、コロナを機に多くの企業で在宅勤務に切り替わった。

それにより、会議は対面ではなくwebで行われるようになり、上長やチームメンバーとのやりとりはチャットベースになった。

オンライン会議ツールの中には、自動文字起こし機能が備わっているものがあるため、私の周りでは、対面よりオンラインの方がキャッチアップ出来ると概ね肯定的な意見が多い。

まとめると、コロナによって対面によるコミュニケーションは難しくなった反面、オンライン会議ツールの多機能化やITデバイスの活用により、コロナ前よりも能率よく仕事を進めることが可能になったと考えられる。

つまるところ、今後は仕事に必要なスキルとして『ITリテラシー』が必要不可欠となる。

例えば、オンライン会議ツールで自動文字起こし機能が出来た時も、アンテナを張っていないと取りこぼしてしまう。また、使いこなせず、会議で話が分からないままという状態が続き、業務に支障が出る。もし、常日頃このような情報に敏感になっていれば、瞬時に入手して、操作方法を習得することで、即日仕事に活かせる。ITリテラシーの有無により、この時点で差がついてしまう。

ここ近年の情報技術は目まぐるしいスピードでどんどん変わっているが、アクセシビリティの観点では誰もが平等にアクセス出来るようになってきている。

だからこそ、当事者の1人として、声を大にして言いたい。

聴者相手に対し、障がい理解を求めるのと同時に、自分たちもITリテラシーを高めていくことが、自分を守る盾であり、相手に対する礼儀でもあると思う。

そしていつか自分の強みとなり、キャリア形成において大きなウエイトを占めていくと、私はそう信じている。

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