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【アメリカ移住実録#13】文学部のススメ? そして、新たなビザへの挑戦か? 撤退か?

第一回はこちらから↓↓

2018年12月

家族構成

  • ポム: 日本のサラリーマン、東京のG社で単身赴任中、36歳

  • ポム妻: しっかり者、公務員、36歳

  • 長女 ポム子: のんびり、6歳

  • 次女 ポム美: おませさん、4歳

G社の人

  • 小久保さん(男): 上司、LA在住、ポムをG社に誘ってくれた人

  • Kanbaraさん(男): 米国移民弁護士

家族でアメリカ移住するために、東京で単身赴任して修行中のポムです。
G社入社から1年9ヶ月となりそろそろ米国移住に向けてビザを取得したいのですが、なんと一般的な米国の就労ビザであるH-1Bビザの取得はほぼ無理だと言うことがわかりました。

理由は、
私が取った学位が「文学部」で、今の職種に直結する専門学位じゃないからです。

ーーーーー独り言ーーーーー
おいおいだからって文学部を馬鹿にしたらいけないよ。
文学部は最高なんだ。
たしかに、文学部は職業的には専門性に乏しいし、こういう時に不利だ。
それは認める。
でもそこが良いんだ。
でも、文学部の勉強の対象は、「文」だけじゃない、そこに関わる、思想、倫理、哲学、時代、芸術、感情、身体、美しさと醜さ。
つまり人間そのもの。
まず、人間そのものを勉強せずに他に何の専門知識を身につけることが出来るというのだろうか。いや、出来ない。
文学部(人文系)って英語だと、「Liberal Arts」なんですよ(いろいろ翻訳の仕方はあると思うけど)。
リベラルアーツは、多様な領域を学び、総合し、様々な学問分野を超えて多角的思考、実践的思考を身につけ、自分自身の知識や価値観を相対化して、本当の意味の「リベラル=自由」になるための学問です。
みんな自由になりたくないの?
自由になりたいやつは文学部に行けば良い。
と言うわけで、みんな文学部に来い。若人たちよ。
ボーイズ ビー アンビシャス(もちろんガールスも)!
「青年よ大志をもて。それは金銭や我欲のためにではなく,また人呼んで名声 という空しいもののためであってはならない。人間として当然そなえていなければならぬあらゆることを成しとげるために大志をもて」
ほら、クラーク博士も同じようなことを言ってるよ。
仕事・受験・資格に直結しない勉強を出来る時間って、実は人生にほとんど無い。
そんな贅沢な時間を味わえる、それが文学部。Yo!!
ーーーー独り言終わりーーーー


オホン

さて、ちなみにこのビザ要件のあたりをもう少し説明すると、
このH-1Bビザ取得には専門分野での卓越性が立証されないといけません。
一番わかりやすいのは取得した学位ですね。
「人文系」以外に、「国際系」、「一般教養系」等の専攻も専門職の分野になりにくいので、H-1Bビザの取得は難しいようです。
それでも、2010年より前頃まではビザ申請者数も多くなかったことから、ビザ審査が今より若干甘く、学位が少々違っていても職歴などでカバーできたとも聞いています。ところがGAFAなどにより、H-1Bビザに申請が殺到するようになり、明らかに応募基準に不足する申請も増えたことから、どんどん基準が厳格化しているのだそう。

くそ、GAFAめ。
もうおまえらのサービスは使わん。。。。いや、まあ使うけども!

ポム: 「現状H-1Bビザがとれないことはわかりました。それでアメリカ移住はどうすれば?」

小久保: 「ポム君には、Lビザを目指してもらおうと思っています。」

ポム: 「Lビザ?」

Kanbara: 「Lビザとは、国際企業間の転勤者のためのビザです。米国に関連会社がある社員が同種の仕事内容で米国にて働く時に使います。例えば、日系企業とかがCEO等のエグゼクティブやマネージャークラスを米国子会社に送るのをイメージしてもらえばいいと思います。このビザの良いところは、専門学位が特に問われないことです。」

ポム: 「はあ。でも今の私は管理職じゃ無いですよ」

Kanbara: 「L-1Bビザという、管理職者じゃなくても会社特有の専門能力を持つことを認められればとれるビザがあるんです。しかし、管理職に匹敵するような高い専門能力があることを立証しないといけません。」

小久保: 「ポム君は、この業界に来てまだ2年に満たない。現状では、高い専門能力は立証できません。つまり、もうあと何年かは東京事務所で修行してください。そして出来ればマネージャーになってください。」

ガーーーーーーーン!!

東京での単身赴任生活に耐えもうすぐ2年、まだこの後何年も東京砂漠で単身赴任しないといけないのか。。。。。

ガクリ。


。。。。。いやいや、そういえば他の選択肢もあるぞ。
もうG社を辞めて、アメリカ移住はあきらめて、地元M市に帰るんだ。
妻も子供も待ってるM市に帰るんだ。
撤退だ。
家もある。妻も仕事をしてくれているし、すぐに食いっぱぐれる事は無い。
もう十分頑張ったかな。。。。。

普通の地方在住一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
ポムの東京での戦いは続くのか?終戦か?
是非応援よろしくお願いします。

第十四回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第十四回はこちらから↓


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