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【アメリカ移住実録 #9】東京人類現わる! ビザ更新出来ず帰国した人も現わる!

第一回はこちらから↓↓

2017年7月

家族構成

  • ポム: 日本のサラリーマン、東京のG社で単身赴任中、35歳

  • ポム妻: しっかり者、公務員、35歳

  • 長女 ポム子: のんびり、5歳

  • 次女 ポム美: おませさん、3歳

G社の人

  • 小久保さん(男): ポムを会社に誘ってくれた人、上司、アメリカ在住

  • 白川さん(男): 同僚


単身赴任で東京に来たポム。
家族と離れ、東京にて単身赴任生活を始めて早三か月が経ちました。

今日も山手線で通勤です。
聞けば、東京の人口の約50%が地方の出身者とのこと。
この満員電車にいる半分の人が、私と同じように地方から出てきて、それぞれの自身の上京ストーリーを抱えながら、同じ電車で運ばれていると考えると恐れ入る。さすが大東京。

私が転職した会社G社は、山手線の東側のXX駅にあり通勤に便利、かつ中小企業の多いビジネス街にありました。

相変わらず、山手線は人が多いです。
会社の駅に着きましたが、電車のドアまでの間はたくさんの人で埋め尽くされています。
いいえ、ポムはもう東京の人になったので、電車から出るときに「すいません。すいません。降りまーす。」とは言いません。
そんなことしなくても、駅に到着した時に、ドアの方向にいる人に後ろから肩と腕で圧力をかけると、私がその駅で降りることを察してよけてくれます。
4月には、私と同じように東京に来た人ばかりの人や新卒者が「すいません。」と良いながら電車を降りていましたが、3ヶ月経った今、皆が無言で肩を押しつけあって降りていきます。そして今、私もそうしています。

私はたった3ヶ月で東京の人になりました。


転職したG社はそれほど大きな会社ではないですが、専門家集団といった感じでメリハリのある良い会社でした。
前職とは社内の雰囲気も全く違って明るく、今のところG社への転職は成功といっていいでしょう。すぐに失職する事はなさそうです。

私をG社に誘ってくれた人、小久保さんはLA在住でしたが、私が所属する部門のGlobal Directorだったので、しょっちゅう東京の事務所に来ていました。
小久保: 「ポム君G社に来てくれてありがとう。まずは東京事務所で頑張って、仕事を覚えてください。」
ポム: 「はい。頑張ります。」
小久保: 「ポム君は、業界未経験ですね。数年でアメリカに行くってことは、相当の努力をしないと難しいよ。でもしっかりやってくれれば、アメリカ移住の後押しするから」
ポム: 「はい。頑張ります。」
小久保: 「ちなみに、英語ってどのくらい出来るの? ちょっとしゃべってみて」
ポム: 「あー。マイネイムイズポム。サンキュー。」
小久保: 「(OMG 笑)。。。。。英語も相当勉強が必要だね。。。。」
ポム: 「。。。。。はい。頑張ります。」

私のあまりの英語力の無さに逆にびびったかもしれない。。。。
よくそれで、アメリカに行きたいと言えるなあと(笑)。

でも、私はわかっています。
英語も大事ですが、もっと大事なのは仕事人としての知識、経験、行動、及びプロフェッショナル性です。
だって、もしそれらより英語が重要なら、すべての仕事は英語のネイティブの人が有利になってしまいます。でも、世の中って別にそうなっていないですよね。

と、まあ、英語が出来ない言い訳を言いましたが、、、、、
まあああああああああああ、でも、もっと英語勉強しないとな。。。。。。アメリカに住むんだから。。。。。
よし、英語も頑張ろう。。

そう、G社に来て驚いたことは、
みんな、普通に英語話せるーーーーーーー!!!
世の中ってこんなに英語話せる人ばっかりだったんだーーーーーーー!!
「私はアメリカの大学卒業です」って人も普通にいっぱいいるーーーーー!!
すごい!
私の感覚からすると周り天才だらけ!
いや、東京人間?東京人類?東京にしかいない人種?
私は3ヶ月で東京の人になりましたが、東京には優秀すぎて東京にしか生息しない人種「東京人類」がいるようです。もちろん褒めてます。

私の地元M市には「東京人類」はいませんでした。そしてM市での生活に英語は必要ありませんでした。でもここでは社内の資料は英語だし、普通に英語の電話がかかってくるし。そんな仕事はM市にはありません。
Wow!
まず、(ここは日本なのに)結構当たり前に英語がある環境に慣れるのに時間がかかりました。その上未経験の業界。私は必死について行きました。


昼は業務をこなし、夜はこの業界の資料を読み込み知識を蓄える、さらに時間があれば英語も勉強する生活となったポム。
多忙。
さらに東京とM市の二重生活となったため費用がかかり、家計的にも少し厳しくなりました。
でも、私はアメリカ移住に向かって進んでいる状況に満足していました。妻、子供と一緒に住めないのは残念ですが、今は勉強する時期です。M市に住む家族と早くアメリカ移住出来る日を夢見て。


そんなある日、同僚の白川さんと話す機会がありました。
白川さんは、G社の例にもれず、アメリカの大学を卒業したスペシャリストです。つまり東京にしか生息しない人種、東京人類です。年は私より少し下の30歳ぐらいでした。
白川: 「ポムさん、仕事は慣れましたか?」
ポム: 「はい。ぼちぼちですね。」
白川: 「ポムさんってLA事務所に移りたいんですよね?」
ポム: 「そうなんです。何とか頑張って数年で行けるようになりたいです。」
白川: 「今どんどんビザが厳しくなってきていますから大変ですね。私もアメリカの大学を卒業したんですが、ビザが更新できなくて、家族で日本に戻ってきました。」
ポム: 「家族で?ご結婚されてるんですか?」
白川: 「はい。学生結婚でした。今子供も2人います。」
ポム: 「え? 子供もいるのにビザがおりなかったんですか?」
白川: 「そうですね。残念ですが。」

アメリカよーーーーーーーーーーーーー
ビザ厳しすぎへんか。。。。。。。。。
この日本の至宝、アメリカの大学を出た天才白川さんをビザ切れにするなんて、損失もいいところやろ。しかも若くして二児のパパなんて素晴らしいことじゃないですか。
こんな人がビザ更新で躓いてアメリカに滞在出来なくなるなんて。
どういうことなんだーアメリカよ!!

次回、白川さんの帰国に至るストーリーに見る、アメリカのビザ取得の難しさについて。

普通の地方在住一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
ポムの東京での戦いは続く。
是非応援よろしくお願いします。

第十回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第十回はこちらから↓↓

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