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ココロとカラダとワタシ

すっかり冷え込む季節…社会人になってから季節の行事に力を入れることも減り、もう年末というのが信じられない今日この頃。

今日はカラダとココロと低用量ピルとワタシのお話。(低用量ピルとのお付き合い約7年の記録)

生理痛や生理前の症状と向き合うことで、私の生活の質は大きく変化した。

大学1年の春。年々悪化する生理痛や生理前の症状…遂に腹痛と腰痛が酷すぎて立てなくなったことで近くの婦人科へ。大学生、初めての婦人科。母に連れられ恥ずかしさと不安と、生理痛が楽になるかもしれないという期待を抱いていた春。

先生との話し合いの結果、痛み止めではなく低用量ピルを服薬することに。服薬直後に副作用なのか??と疑うくらいのかすかな頭痛はあったが、生活に支障はでなかった。特に大きな問題が起きることなく4年間服用した。月経と上手に付き合えた4年間は、生理痛や生理前の症状に悩まされることなく過ごしていた。

社会人一年目。引越しを機に病院が変わった。紹介状は書いてもらったけれど、初めての産婦人科。これまた緊張しながら病院へ向かったことを覚えている。1回目の通院で薬をやめてみようかと提案され、服薬を中断することにした。生理痛がまた戻るのではないかと不安だったが、高校生の頃より軽い症状で経血量も高校時代の半分ほどでおさまっていた。

それから約1年半後、結婚してすぐに妊娠が発覚。しかし妊娠8wでの流産。この時を境に少しずつ生理痛の悪化と経血量の増加がはじまった。高校生の頃に戻ったような感覚。私生活にも影響がではじめる。

そこへ追い打ちをかけるように、義親との同居によるストレスが重なり、妊娠出産への不安がどんどん大きくなる。こんな家で子どもを育てられるのだろうか、また流産するんじゃないだろうか、ストレスで私がヒステリックを起こして、夫にも子どもにもいい環境とは言えない状態を作ってしまうのではないだろうか、妊娠出産をすることで義親のことが本当に嫌いになるんじゃないだろうか…とマイナスな未来しか描くことができなかった。周囲はベビーブームでどんどん出産する中、妊娠したい欲求と不安との間で葛藤していた。

流産から1年と数ヶ月、ついに夫に今妊娠をしても笑って過ごせる自信が無いこと、この家の今の状態で子どもを育てることに不安しかないこと、毎月のように2週間体調が悪いこの状況が少しずつ辛くなっていることを泣きながら伝えた。

ココロもカラダも休みたかった。

同級生の妊娠、出産、1歳になりましたの報告は、自分が流産をしてから素直に喜ぶことができなかった。そんな感情を持つ自分のことを早く認めていかなければ前に進めない気がして焦っていた。実の姉の妊娠出産も素直に喜ぶことができない自分のことが本当に嫌いではやく抜け出したかった。

毎月の腹痛、腰痛に加えて酷くなる貧血。起き上がれないダルさと、体の底から湧き出るイライラとした感覚。それを感じさせずに日々の家事をこなさねばならないというプレッシャーがある同居生活。すべて投げ出したくなった。

夫婦で話し合い、夫も沢山悩んでくれた。今産まない選択をすることで、こどもを産まずに生涯を終えるという選択をする可能性もある。授かりものである赤ちゃんを今諦めることで、妊娠可能な期間を自ら減らしていることになる…子どもを育てることは中学生の頃から夢見た、たくさん想像した未来だった。だからこそ、妊活をやめて投げ出していいのか悩んだ。

自然妊娠できるだけいいじゃないか、産むか産まないかの選択ができるのは贅沢な悩みだ。と、こうしてネットに記事をあげる限りは色んな意見がある事だろう。私だって自分自身に同じように問いかけて自己嫌悪することがあるのだから。

結果、妊活はやめて20代後半で妊娠したいと思えた時は再開しよう、それまではピルを服用して日常生活の質を高めようと決めた。誰がなんと言おうと、私たち夫婦の幸せの形は私たちが作っていくものだから。

産婦人科で相談をして、薬を処方してもらってピルの服薬を再開。正確には前回とは違う名前の薬を飲んでいるが、一般人の私からしたら用途が同じなら難しいことは考えない。現在服薬して3クール目。2クール目も今回も服薬4日目くらいから少量の不正出血があること以外は問題なく過ごせている。やはり生理痛と生理前の不快な症状は私の生活の質を著しく低下させていたことを実感する。

体調は良くなっても、どこにいっても結婚して夫婦2人と話をすると「お子さんは?」「○○さんのところはまだ?」と言われるのは辛いこともある。姉妹からは今産まなくていつ産むの?産めなくなったらどうするの!と急かされるから会いたくないと感じるようになった。ベビーブームが起きている同級生のSNSは見ることができない。でも、私は生理に振り回されることなく、毎週のように夫と2人で過ごす休日が最高に楽しくて幸せなのだ。

この選択をして3ヶ月。次にピルを辞めようと思うまでに、ココロもカラダもバランスよく生きていけるようになろう。 どんな結末でもわたしはこの選択に後悔しないように生きよう…



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