イタリア語の美しい響き

先日、ロベルト・ベニーニが監督・主演を務める映画『Life Is Beautiful』を観ました。作品全体を通して、モノの見方をズラすことで世界を素晴らしいものと捉え、過酷な現実をも笑いに変える見事なイタリアの喜劇映画です。特にナチスのユダヤ人迫害をこんなにもアイロニカルに、そして喜劇的に描けるのかと思わず膝を打ってしまいます。

内容も見事なのですが、イタリア語の流れるようで繊細な音の響きにも酔いしれます。僕はイタリア語に暗いので感覚的なことしか分かりませんが、中でもロベルト・ベニーニが発する声の響きが抜群に美しい。映画を観ながら思い出したのですが、以前に彼の美しいダンテ『神曲』の朗読を聴いたことがありました。

ダンテ『神曲』自体の響きが美しいことは言わずもながなですが、それに命を吹き込むロベルト・ベニーニの朗読もぜひ聴いてみて下さい。

朗読動画はこちら

前々から少しイタリア語に興味があるので、時間があれば適宜勉強してみようかなと思います。