考えることは自由であることの証

ドキュメンタリー映画『小さな哲学者』を観た。フランスの幼稚園生に対して哲学してもらうという実験を記録した映画だ。幼稚園生ならでは些細なことを議論し合うだけではなく、愛とは?人種とは?のような踏み込んだ議論も行われる。先生は様々なテーマを生徒に投げかけて考えさせる。

この作品の中で特に心震わされたのが、終盤で女の子が語った「考えることは自由で楽しい。夢を見るようだ。」という言葉。頭の中で考えることは何もかも自由である。東京にいながらパリを散歩することを考えられるし、歴史を紐解けば2020年に生きていながら古代の世界を見学することができる。

ただここで大事なことがある。考える材料だ。材料なくして考えることはできない。小麦粉がないとパンが作れないのと全く同じ。じゃあ材料ってなんだ?っていう話になると思うが、それがリベラルアーツ(教養)なんだと思う。

「リベラルアーツは人を自由にするもの」とよく言われていてその意味がよく分からなかったが、ようやく分かったような気がした。リベラルアーツが考えるという自由な行為を可能にする。

女の子の一言がずっとモヤモヤしていたことをクリアにしてくれた😌

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