始点から終点へ、そして終点へ

大学の学部を卒業したので、昨日は友人と学位記を受け取りに行ってきた。キャンパスでは久々に会うクラスメイトに遭遇し、一緒に記念撮影もした。一晩明けて写真を見返すと無条件に嬉しくなる。

卒業式ではないにも関わらず、僕ら含めてキャンパスでは大勢の学生が学位記を持って記念撮影をしていた。自分もその一人のはずだが、やっぱりその姿は晴れ晴れしい。喜憂を伴う大学生活の記憶は浄化され、期待と不安が入り混じる未来は希望へと昇華される。彼ら彼女らの姿にはそれらが滲み出ているようだった。

帰りの電車に揺られていると、車窓から眩しい黄金色の夕陽が差し込んできた。これには見覚えがあった。まさに、今通う大学の入試帰りに見た夕陽そのものだった。入試という始点と卒業という終点が結ばれる、まさにその瞬間だった。

そして結ばれた点は新たな始点となって、次なる終点へと向かっていく。

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