先生の仕事

先生の仕事が何かを考えることが時々ある。経験に乏しいながら、自分自身の記憶を振り返ってみても、勉強に関して学校や塾の先生から学びとったことは大して多くないような気がする(不真面目ゆえに勉強は授業を聞かずに独学でやってしまったからという理由もあるかも知らないが…)。

覚えていることといえば、授業に関係のない雑談ばかりである。先生の彼女や趣味の話、そして妙に心に残る格言やメッセージとかとか。
ただ不思議なことに、これらの話こそ生涯忘れないほど強烈な記憶となり、ときに人生の指針になったり、詩的な記憶として胸に残ったりする。
こういうものを残すことが教師の仕事なんじゃないか。

そのため、よく言われていることだが経験的に「教師の仕事は子どもたちに種を蒔くことである」と考えるようになった。正確にいえば、「教師はせいぜい種を蒔くことくらいしかできない」となるだろうか。

発芽させるのは本人次第だし、その発芽確率も1%あれば上出来だろう。こういう気持ちで、教育に携わっていないとなと思う。

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