新国立劇場「リゴレット」感想

本日は新国立劇場でオペラ、ヴェルディ「リゴレット」を鑑賞。平日夜の公演なので、仕事終えてから会場に向かうのが少々面倒だったが、とんでもない名演だった。帰りの電車で放心状態になりながら記録を残しておく。

「リゴレット」はヴェルディ中期の傑作と言われており、一度演奏を聴けばその素晴らしさに脱帽するしかなくなる。珍しく台本と音楽が寸分のズレなく噛み合っているオペラではないか。

今日の演奏では、指揮のマウリツィオ・ベニーニの煽りが極めて感情豊かな「リゴレット」の世界を立体的に仕立て上げ、聴かせどころでは歌手が自由闊達に歌えるよう寛大さを見せる。これまで幾度となく新国立劇場のオペラを観に行っているが、今日ほど音楽・声が響いている演奏には出会ったことがないかもしれない。
ベニーニの振るヴェルディの他作品をぜひとも聴いてみたいものだ。

今日の出色はテノールのイヴァン・アヨン・リヴァス、ソプラノのハスミック・トロシャンか。特にテノールに関しては、あんなに伸びやかで声量のある歌手を見たことがない。

これはもう一回観に行かなくては…

もしよろしければサポートお願いします〜 (書籍購入代に充当させていただきます。)