仕事について(社会人 半年)
今日は久々にこの時間(21:30)までお仕事してみた。不思議なことに、好きでやってたから全然苦ではない。
今日の仕事場はコワーキングスペースなのだが、一通り仕事を終えて周りを見渡してみると、みーんな普通にお仕事してる。しかも楽しそう。死んだ顔して残業しているような人は一人もいない。外は暗闇に包まれていながら、この空間だけはまだ日中が続いているようだ。
この空間にいる人々には、仕事と生活が二分されたものではなく、仕事は生活の一部なのだという徹底的な認識があるように思える。「仕事は苦」という一般的な通念とは違って、仕事を家事と同じように、やらなければいけないくらいのもの、として捉えている。もっと言えば、仕事を大事にしながらも人生の中枢には置いていない、仕事は手段であって「自己」が中枢なのだ、というフィロソフィーがこの空間には漂っている。
この空間にいると自分もその一人になっていることに感じる。
学生の頃、社会人に悪い印象しか持っていなかったが、全くそんなことはない。ここでは深く語れないが、この意識はパスカルの『パンセ』に強く影響を受けていることは間違いない。この一冊によって、労働時間を切り売りして賃金を稼ぐというマルクスの「疎外」的な認識を超えて、仕事をすることによって、色々勉強させてもらえたり、人との繋がりを持てたり、なかなかできない経験をさせてもらえたりする上に、賃金もいただけるという仕事観を培うことができた。たしかに仕事のネガティブな面があることは否めないが、実際はむしろポジティブな面ばかりに目がいく。哲学はすぐに、そして直接は役立ちはしないが、強く深く、思わぬところで役立つというのが身に染みてわかる。
人生に有為転変は欠かせないが、現状、僕の仕事観はこんなものである。(社会人になってたったの半年なので、これからどうなっていくのか・・・笑)
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