年齢もキャリアも体格も性別も関係なく今より音は太く出来るなって。ポングの息抜きトーク(11)
【自分の手で音は作れるし変えられる。それが楽しいし嬉しい。】
ベースを始めて三ヶ月、一年、十年、ギターと両方やりたい、今まさに初めて触れたなど、本当に段階も好みもバラバラな方達に出会い、教えてみて伝えてみて、
「弾き方に向き合えばそれだけ音は変わっていくし太くもなる!」
そう改めて確信する。
ベースに初めて触れる人でも歌は知ってるし、カラオケは知ってるし、当然、マイクの存在も知っている。
そこで、PUをマイクに例えてみたり、弦振動には声量のイメージを持ってもらったり、そうやって弾き方について考えてもらったり伝えてみると、一気に音が変わる。
弦を摘まむように弾く感じになってたり、恐る恐る撫でる感じになっている場合、指〇〇〇〇(対面レッスンで公開)の要領で動かしてもらったり、力の伝え方についてイメージしてもらうと、それでまた音が変わる。
2フィンガーの音質が揃わない、いまいち音が繋がらない場合、まずは1フィンガーで弾いてもらって、その美味しいイメージを掴んでもらうと、それが2フィンガーの方でも活きてきて結果的に変わってくる。
「沢山の人に教えてきた!」とはまだまだとても言えない段階だが、でも本当、目の前で音が変わっていくのを実感させてもらっているし、とても楽しく嬉しい事だと感動もさせていただいている。
「タッチを鍛える!」
「ピッキングを鍛える!」
「弾き方を育てる!」
なんて言うと実に昭和、スパルタな雰囲気、堅苦しく重々しい感じに捉えちゃうかもしれない。
けど、筋トレブーム筋肉ブームみたいなのがあるぐらいなんだから、そんな抵抗持たずあえて負荷を歓迎してみたり、軽い気持ちで受け入れてみるのも有りだと思う。
アホらしいぐらい単純な話、
「何か強くなった気がする!」
って実感をするだけでも気持ちよくなるモンだし、
「何かかっこよくなってね!?」
なんてニヤニヤするのも楽しいモンだ。
それと同じように、
「何か前より音良くなったかも!?」
「これ上手くなってるよな!?」
「やれば出来るじゃん!イケるじゃん!」
こういう気持ちが生まれればそれだけ日々も変わってくるし、そういう実感や満足感ってヤツは、AIの進化どうのではない人間の根っこの部分、自己の在り方に響くものだと思う。
「技術がこれだけ進化してる時代にさぁ?筋肉とか自己成長とかナンセンスだよね?非効率じゃない?無駄な努力だよね?」とか言われたって、論点ズレてる感じしないかって。
生きてる実感を得るってそういうこっちゃないよねと。
「鍛える」って話とイメージにしても、カッチコチのマッチョを目指すだけが道でも姿でもない。
如何にもかった~い筋肉を作らず使わず、どう音を良くしていくか自然な感覚で身に付けるか、わたくしポングが追いたくなったテーマでもある。
実際、初めてコントラバスに触れる方に、重さの使い方や力の流れのイメージを伝えたら、ものの数分で音が激変したのをつい最近体験させてもらった。
エレクトリックベースの指弾きにしても、大袈裟に振りかぶらず弦にぶつけず、スムーズに抵抗少なく音を太くする術がある。
「鍛える」って一言にしても、さまざまなやり方と道筋が存在している。
ごちゃごちゃ難しいこと言ってるようだけど要するに、
「楽器上手くなるって楽しい!」
これってやっぱり良いよねって。
物欲全開に生きるのもそれを実現できるのもハチャメチャに楽しいけど、自分の心と体の成長、その実感を得て満足するっていう、そういう喜びや幸せが乖離してると空虚になっていったり、だんだんとしんどくなる。
その消費的虚しさとか不毛さってモヤモヤしてほんと嫌なモンだから、
「弾き方変えたら音が良くなった!」
シンプルでストレートな実感と楽しみを得るっていうのを自分はおすすめしたい。
これまで全然上手くいかなかった原因が「センス無いから….」とか「才能無いから….」とかって話じゃなくて、
【やり方を知らなかっただけ】って可能性もめっちゃくちゃある。
我が道往く自己流なまま突っ走る姿勢ってのも嫌いじゃないけど「今にも潰れそう折れそう….」なんて事なら、ちょっと立ち止まってみても良いかもしれない。
ポング少年なんかはそれで10年ぐらい平気で遠回りしたり、そして少年じゃなくなっていった。時間は有限、残酷である。
「音が太くなる」と言うだけでは「ベースブーストみたいな効果?」って感じにイメージしそうだが、実は非常に複合的で豊かな要素を手に入れられる。
音の発音が良くなればそれだけ、リズムの感覚も表現力も変わる。
具体的に音を出せるようになればそれだけ、フレーズにもサウンドにも具体性が生まれる。
音に芯が生まれればエフェクターやプリアンプでの増幅も楽になるし、より絶大な効果も期待できる。
音を太く出来れば音を細くする事だって出来るし、音を大きく出来れば小さくする事も出来るし、ダイナミクスのコントロールも自在になっていく。
自分の手で変化を生めるその意味は計り知れない。
そんなこんな、全然息抜きトークちゃうやんけって雰囲気になっちゃったけど、私個人だけではなく出会う方達の音も太くして楽しく生きてるよ~って話でした。
良い事だけじゃなくリアルな話もするとしたら、その場限りではなく音を良くしていく、感覚と技を定着させていく、身体を練り上げ作っていくのは時間がかかるものだから、そうそう都合良くパワーアップ出来るわけではない痛感もしています。
それでも少しずつでもいいからイメージしていく、取り組んでいく、変えていこう成長していこうって意識が芽生えたら、それこそが正解成功なんじゃないかなって。
実感と手応えを掴んでる人ってやっぱり良い顔してるなって目の前で感動もらっとります!
あー、やってて良かったなって!!
【息抜きトークまとめ】
【ベースの音を太くするパック】
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