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ヘッド落ちするのは本当にベースだけのせい?楽器を変えれば解決できる?

■ベースのヘッド落ちとその疑問


個人的にはあまり気にする事がなくなったヘッド落ち問題。

ジャズベやプレベなど大スタンダード、そこに重いペグでもそんな気にならない、自然といつもの位置に落ち着く、ガクーン!と来る感覚が今は無くなったような気がします。

幅広の本革製ストラップを使用してるのも大きいかと思いますが、それ以上に何かがある気がする・・・

今回はそこについて考えてみたくなりました。


フォームや力の使い方、そこで想像できる事があるとしたら、

【右肩を上げ、左肩を下げる】

この癖が強いとそれだけでヘッドは下がりそう。

見た目には問題なく均衡が取れてるようでも、僅かな歪みや偏りからでもバランスって崩れたりします。

天秤をイメージして考えてみてもバランスって容易に崩れたり不安定なように、そこには非常に繊細で微妙かつ大きな関係があるんじゃないかと思います。


実際問題、片方の肩だけ異様に持ち上がってたり、それと同じく片方が不自然に下がってたり、そういう光景を目にする事って本当にあります。

これというのは実は肩が上がってるんじゃなくて、片方の足を持ち上げてしまっているのかもしれないし、首が傾いてたり折れ曲がってたり、体そのもの捻ったり捩じったり、様々な要因がありそうです。


それでも体を固める事で楽器とのバランスを何とか保っている・・・安定感を演出している・・・明らかに不自然だけど弾けるっちゃ弾ける・・・

それもスタイルと言えばそうなんだろうけど、長い目で見て体を壊さないか、そこがやはり心配になります。

・肩を持ち上げてしまっている

・どちらか一方に力を入れすぎている

・そもそも体のバランスが崩れている

こういった問題を楽器側だけの都合で解決するのは非常に厳しいんじゃないか、やはり疑問が湧くところ。

足の開き具合、膝の抜け具合、肩から肘へかけての脱力具合、考えたい事が色々出てきそうです。

または単純な話、

【左手でネックを下げちゃってる】

楽器を安定させようと左手でネックに力を入れすぎじゃないか、その際、地面側への力や圧が強く加わってないか、これも考えたいポイントかもしれません。


肩と言えば「肩甲骨を使おう!」とアイデアを取り入れようとする方もいるかと思いますが、これもまた難しいところがあると痛感します。

「肩甲骨をもっと開く!もっと動かす!」と考えるのはいいんだけど、その結果、

・胸が閉じちゃってる

・胸が張りすぎてる

・胸や背中周りがやたら緊張してる

こうなるのはちょっとおかしいですよね。

肩甲骨だけを意識して逆にいびつになってたり、窮屈になってたりしないか、意外と厄介だったりします。

脇を妙に閉じたり開いたりそれもどうかとなりますし、腕、肘、肩を持ち上げたまま固定する感じになるのもこれまた不自然で疲れる。

一部分だけを意識しようと考えたり使うのって結構リスキー。


そこを意識したり考えるならばこそ、まず取り組みたいのは、

【立ち方と姿勢】

これが全ての基本になるように思います。

腰痛に長く苦しんだ人間ですが、姿勢の意識と作り方で本当に楽になりました。

頭、首、背中、腰、それらの骨をグニャグニャのままにするのではなく、そこに芯が一本通るようにすればそれだけで音って変わる。

だからって「よし膝もしっかり伸ばすぞ!」ってなると、ぴょんぴょん跳ねちゃう感じになったり、全然落ち着かないフォームになりがち。

膝は抜く、踵は落ち着ける、色々噛み合ってバランスってだんだん良くなっていくのを実感します。

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