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コントラバスは値段だなぁって。

■テキトーベースみち(1)


何十万ってするエレクトリックベースを何本も持ってるし、何百万ってするやつを遠慮なく試奏もしたし、1からフルオーダーもしたし、これ以上は無いってスペックで買った物も持ってるし、割りと理想のベースの為に突っ走ってきた方だと思います。

んで、分かってきた、と言うか、今使ってて楽しいのは、

『ネットで買った中古4万のジャズベ』

これどうすんねんって状態。

ま~、良い楽器って何なんだろう、好みって何なんだろう、理想って何だ、それ使えるモンなのか、色々考えちゃいますわね。

4万円どころか、兄貴から貰ったジャズベが今でもバリバリ使えそうな感じだったり、むしろ一番音が太くねぇか、一番ベースらしくねぇか、実はこれでいいんじゃねぇかって気になったり、確か定価7~8万円じゃなかったっけ、てかタダじゃんってズッコケたり、なかなか困惑なベース人生を送ってます。


ここで本題、エレクトリックベースの値段と価値って本当に分からないなって思う一方、

【コントラバス】

こいつは値段のそれが正直に出るなってドーンとやられます。

つい先日も、楽器店にて10本ぐらい弾かせてもらいましたが、

「20万!30万!60万!80万!100万!120万!ば、馬鹿な!?まだ上がるだと!?良くなるだと!?ぐわあああぁぁ!!」

ってなモンで、そのまんま音として出てくるのが感動的でした。

自分がこれまで弾かせてもらった中で一番の高額、350万円ぐらいの物とかいやもう、チビりそうなぐらい素晴らしい音してブッ飛び。

「20万には20万の音がある!」ってのもそうなのかもしれないけど、あれ弾いちゃうともう、そりゃ別の楽器だよって気がしちゃいます。

「安いやつには安いやつの味わいが」とか通用しない、

「あ、まんま安物の音だね。使わないや。」

これを芯から分からされる、現実見せつけられるな~って。


何かね~、コントラバス全然弾けない人間があれこれ語るのもアレってもんですが、出したお金そのまま素晴らしい結果になって返ってくるってそれ、シンプルにやっぱ嬉しいですよね。

勿論、そこに好みの問題とか、目的との合致はどうかとか、実用性はどうだろうとか、パンチかマイルドかとか、当たり前にそういう要素と向き合わなきゃいけないんだろうってのも思います。

深みがどうとかこだわってるより、とにかく抜けてきてくれよ、アンプ通して使いやすいやつがいいよ、そんな現実があるのも想像付きます。


でも何でしょう?

エレクトリックベースのそれとは絶対的に違う何か、そのあまりの差、隙が入り込む余地の無さと言いますか、

「高いやつはいいなぁ……」

これをそのまんま感じる、絶望的なまでに違いがあるっていうのは、なかなか別の世界だなって。

ベースギター、いくら楽器を美しく華やかにしても、それが音になって返ってくるワケではない、むしろ悪因になる可能性まである、でも値段は高くなる一方になるっていう、それを考えると凄く冷めちゃう。

実際、冒頭で語ったように、4万円でバリバリ使える物が手に入ったり、定価7~8万円でも凄くブッとい音がでちゃったり、特殊でもなくオールラウンドだったり、この現実、事実、なんやねんってそりゃなりますよね。

高額で手が入り込んだ物ほど音から元気が無くなっていくような、冷たい印象が残るような、生命力を失うまであるような、そういうの本当に悲しい。


と、何だか湿っぽい話になっちゃいましたが、

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