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WEBデザイナーになるには、プログラミングもできないとダメですか?と相談された話

クリエイティブディレクターのぽりです。
デザイントーストというスクールでザイン講師をしつつ、日本&アジア間でのクリエイティブディレクション・企画を行っています。

講師の目線から今日は書いてみようと思います。

■ 相談を受けた
先日、デザインクラスを受けようと思っている方に、不安そうに以下の相談をされました。

1・センスがないと、デザイナーになれない?
2・
プログラミングできないと仕事がない?
3・学費はいつ回収できる?
4・スクール選びのコツ

背景としては、ずーっとデザインに興味があって、あちこちのスクールの体験レッスンを片っ端から受けていたそう。

でも、調べれば調べるほど不安になったのがプログラミング言語だったとのこと。

コーディング(html,css)は必須
WordPressもできなきゃ安い仕事しかこない
プログラミング言語が出来なければ仕事はない(htmlやcss以外)

要約:
マルチにできなければ、単価の安い仕事しかもらえず、独立できない。


などの情報を、ネット上で見たようでした。
あちこちのWEBデザインスクールで体験レッスンをいくつも受けてみたものの、不安感をぬぐい切れず諦めようとしていたら、たまたま知人経由でうちのスクールを見つけてくれたという流れでした。

まず、私なりの結論を先に言いたいなと思うんですが

大丈夫!!!!!

です!!!!!!!!
偉そうなことは言えませんが、私の視点から質問に一個一個答えます。

1・センスがないと、デザイナーになれない?

「デザインセンスがない」とよく聞きますが、


や、センスそんなに必要ないです。

センスは積み重ねなので…みんな生まれ持ってないし…
なぜか努力せずともある程度できてしまう人もいるけど、
そういう人は小さいころから興味があっていいものを沢山見ているだけ。

大人になって興味を持った人も、トレーニングでうまくなるから大丈夫です。一年もあれば大体のコツはつかめるようになるし、努力で全然追いこせます。

ちなみに「デザインのセンス」って抽象的ですよね。ちょっとここで解剖しましょう。

デザインのすることは
A.情報整理
B.デコレーション

主に作業としては、こんな感じです。
この前に、競合リサーチとかも色々ありますが、要は

A.情報整理→「見せたい情報に、ユーザーがアクセスしやすくする」
B.デコレーション→「綺麗に飾り付け、好きになってもらう」

みたいなことです。

これさえできれば、正直違和感のないデザインを作ることは簡単です。
「デザインセンス」と言われる、おしゃれな感じに見せるのは、主に2の「デコレーション」と思いますよね。

でも、実際にはデコレーションってプレゼントの包装紙とリボンみたいなもの。
情報整理ができると意外や意外、それっぽくなるものです。

例えば・・・

これは「ベトナムへ行こう」という本があったとします。

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これをまず情報整理できるとこんな感じになるわけです。

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正直、これは割と情報を見やすくまとめて、
・一番見せたいテキストを大きく
・二番に見せたいテキストを大きく
・仲間を仲間に見えるようにした
・飾りの文字が飾り文字に見えるようにした
・色とフォントに統一性を持たせた

という感じです。ね?
情報整理できたら、
デコレーションも同時に簡単にできるようになる
んです。

そしてもう一つ、デザインセンスが要らない理由。

時代の流れ的には、職人的にアーティスティックなかっこいいものを作るデザイナーより、ユーザーが使いやすいデザインを作れるデザイナーの方が、一般的に求められます。
※もちろん作家的なデザイナーも活躍の場はあるので、得意な人はそっちを目指すのもあり

ジャンルで言うなら、
上がロジカル、下がアーティスティックな感じ。

・UI/UXデザイン =センスを磨くというよりはロジカル寄り。
・WEBデザイン
・グラフィックデザイン
・広告デザイン =アーティスティック、ビジュアル感覚に訴えるのが仕事


2・プログラミング言語もできないと仕事がない?

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そんなことないです。仕事あります。

実際に私の周りの友達はデザインしかしてないけど結構忙しそうです。(その代わりデザイン専門でやってきてるので、当然うまいです)
確かに「デザイナーが〇〇もできるべき」論はよくネット上で議論を見ます。

だけどここでは「やるべき」とかじゃなく、実際に「仕事があるか、ないか」という話をしましょう。以下、デザインと密接にかかわるコーディングについて主に話します。

営業していて実際にもらった反応
実際、私も生きてきた中で
「え~デザインしかできないの?」
と、ため息をつかれて門前払いされたこともあるし

「きみ、デザイン結構できるね!コーディング?しなくてもいいよ」
と言って、仕事をくれる人も両方いました。

私の経験からすると、むしろ営業する中でマルチプレイヤーぶると買い叩かれたことが多かったな…

言いたいことは
「デザインしかできない」って簡単に言うけど、
デザイン一つにしても1ジャンルのデザインを極めるって

結構、大変ですから!!!!!!!!!!


そもそも紙媒体デザインとWebデザインもUIデザインも、けっこう違うので。

大体、「違和感のないデザイン」をできるようになるまで、半年~1年くらいかかる。

だから、デザインをまず極めてから、次に行った方が私はいいと思います。
全部中途半端なフリーランス(スクール卒)が巷にあふれてますもん、今。
どうしても逃したくない案件があればコーディングできる人と共同でやったらいいと思います。補い合いましょう。

■ ぶっちゃけフリーになって数年たてば、すぐ手一杯になる
個人的に思うのは、顧客と一般的なレベルでコミュニケーションがとれて、アウトプットが悪くさえなければ、数年フリーランスやってたら、リピーターさんも増え、仕事が一人で回せなくなる方も出てきます。

そんな時、
● デザインとコーディングとプログラミング全部ひとりでやってたら時間が足りない
● 業務時間外に、それぞれのスキルの知識を深めるために勉強するとしたら、3倍勉強しないといけないです。
※特にWebデザイン・コーディングはグラフィックデザインより移り変わりの早い業界です。

物理的に時間が足りません。なので、もし自分にできないスキルがあったら、そのスキルが得意な仲間を見つける。というのも効率的です。

■ 何事も極めたくなってくる
例えばデザインができるようになると、次の目的も見えてきたりします。

「マーケティングやブランディングの知識も必要だな」
「プレゼンスキルも身につけなきゃ」
「営業得意になりたい」

求められるのは、必要なのは、技術スキルばかりではない。その人がその人の特性に合ってる、やりたい道を選ぶことができればベストです。

初期は特に、色んなスキルをどんどん覚えるのもいいと思いますし、その後もマルチが楽しくて合っているなら、完璧なるマルチプレイヤーを突き詰めるのもあり。
どちらも求めるお客さんは必ずいるので、どっちかじゃないと路頭に迷う、なんてことはありません。有利な道もありません。

自分の突き詰めたいことを、求めてくれるお客さんを見つけることが大事。

3・学費はいつ回収できる?

いや、すぐでしょ!!!
と個人的には思いますが、当然、その人がどのくらい自発的に頑張るかによります。

例えば

・在学中に、たくさんデザインを作る
・卒業後にほぼサポートいらないくらい実力をつける
・在学中から積極的にどんどん営業をして、案件を自分でもとってくる

くらいのガッツがあれば、個人的には長くても半年もあれば、余裕で回収できると思っている方です。学生さん・主婦ママさんなどであれば在学期間中にフリーランスとして、どんどんCrowdworksやココナラなどで、デザイン制作のお仕事は同時並行的に受けられます。
LP一つで、デザイン費用10万円ということもあるので…月5万なんて稼げるの?というところですが、これは結構すぐ超えられると思う。(最初は、案件さえ選り好みしなければ

とはいえ、どのスクール出ていようと、その人次第なところはもちろんあります。スクールに入りさえすれエスカレーター式にとんとん拍子にうまいこといくはずもないので…

ただ、DesignToastでは具体的なゴール設定と、それをかなえるための必須事項を設定し、具体的なスケジュールも一緒に設定していきます。
あと、課題も大量にありスパルタではないけど成長に天井がありません。レビューも無制限です。

4.私の通った、個人的スクール比較

スクールは、
コースを通じて自分で調べ、考え、行動できるようになることが目標です。

スクールを離れて独り立ちした時、泣きつく相手はいないですし、
精神的に依存してしまうより、自分でできるんだ、と自信を持つことです。

頑張って営業すれば、仕事なんていくらでもありますし、
年齢もそこまで関係ありません!
現に、40歳を過ぎてもWebデザイナーとして就職された生徒さんも最近いらっしゃいました。

■ 大手Webスクールはどうか?
例えば・・
単刀直入に言うと、大量に生徒を入学させて大量に卒業させるのが目的のスクールの(=大手)は、デザイン学習と相性が悪いです。
デザイン学習は独学と相性が悪く、人に見てもらう&いいフィードバックを貰う、というプロセスが濃いほど上手くなるのが早いです。
大手だと、面倒を見るのは物理的に厳しいため、大量にいる生徒さんに対して事務的になってしまう。

これは、私自身スクールに通った経験と一緒に話をしたいと思います。

A. DesignToastの学び
・24万円 / 3カ月
・レビュー無制限
・オリジナル作品制作課題。(次回までに宿題を出し、自立学習をコーチングする手法)
・Slackで聞き放題+オンラインバーチャルルームにたまにメンターが出没するのでいつでも聞いてOK
・求人票はないですが、受託案件の紹介アリ

以下は、私が大学時代通ったWEBスクール。

B. 中堅~大手WEBスクール Kスクール
・学費40万円/3カ月
・オフライン。困ったら講師に聞ける
・オリジナル作品制作課題なし(教科書にある表現をAdobeソフトで行う)
・好きな時間にパソコンの前に座り、イラレとフォトショとhtmlとかのテキストをなぞるだけ
・壁に求人票が貼ってあった。(2週毎更新)

C. 池袋の大手スクール W〇〇スクール
・学費50万/3カ月
・オフライン
・オリジナル作品制作課題なし(教科書にある表現をAdobeソフトで行う)
・パソコンが並んだ部屋で、ヘッドホンをつけて課題動画を見て手を動かす
・講師はいない(週1-2回くる)
・壁にずーっと同じ求人票が貼ってあった。

今であれば通ったスクールはどちらも「Udemyでよくない?」とつっこみたくなるスクールでした。

私の行ったスクールは10年前なので、過去の遺物であってほしいと思いつつ、当時通った自分からしても「これじゃスクール卒業生、そりゃ企業はとりたくないだろうな」と思ってました。

自分で能動的にやった課題一つもないし、
卒業時、何かできるようになったという自信もつかなかったし。

おまけに実際その後、WEB制作会社にインターンしましたが、
htmlとかできなさすぎて女社長に私だけ夜ご飯を食べさせてもらえないといういじめをうけました。くそー!(これはスクールのせいじゃない)

ディスって申し訳ないですが、「ないよりはよかったよ」レベルでした。
反面教師にするいいきっかけを貰ったなと思っています。

5.スクールに持つマインド

【こんなスクール生活をすると確実に伸びる
・就職したいか?フリーランスになりたいか?など自身の未来の姿を決める
・オリジナル課題制作がある、フィードバックがもらえるスクール

のは大事だと思います。

まとめ

結局デザインやりたいという気持ちがあるなら、シンプルにまずトライしてみて、違ったらやめたらいいと思うんです。

金額は確かにネックかもだけど、好きでやりたい仕事で、
一生食ってける仕事と考えたら大きなものではないです。
年齢も気にすることないです。

1年悩み続けてたら、その方が時間もお金ももったいないです。
だって1年前に始めてた自分がもしここにいたら、今既にある程度稼げるようになってる

私の場合、今のように海外にいながら仕事ができるのも、WEBデザイナーだからこそだし。
行動してなかったらまだ日本でうじうじしていたかもしれない。

デザイン好き!やりたい!っていう気持ちがあるにも関わらず、
不安から諦めてしまう人がいるんなら、もったいないなと素直に思います。

独学やUdemyとかとは違って、自分のなりたい姿の人たちに関わってリアルな事情聞けてコネクションも作れると、一気に夢がリアルになるので、
一歩を踏み出すの全然ありだと思います。

あなたに会うデザインスクールが見つかりますように!

無料カウンセリング受付けています~


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