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フランス語学習① フランス語を話すために必要なマインドとは?

今回は単に大学で第二外国語としてフランス語を専攻しただけの私が、DALFC1レベル(フランスの修士課程入学に必要なレベル)まで向上することができた秘訣を「話すスキル」に着目し、3つに分けてお伝えしていきます!

私の経歴については下記をご覧ください。

まず、本題に入る前に、フランス語を学び始めるときは「話す・聞く」、「書く・読む」のうちどのスキルを高めたいのかをよく考えてみてください。

というのも、フランス語は書き言葉と話し言葉が全くと言っていいほど異なるからです。

正直、日本の大学の授業でも、現地の語学学校でも、教室内で教えてくれるフランス語と日常会話で使われるフランス語は異なります。

特に若者同士の会話の場合はいわゆるスラングが多発するのですが、これは学校では絶対に教えてもらえません。

私の実体験でいえば、交換留学のクラス分けテスト(ウェブで答える形式)はB2レベル(大学入学レベル)と判断されましたが、実際の生活の中の会話が全くできませんでした。※たぶん3歳児レベルでした…。

つまり、話すスキルを身に付けたいのであれば、残念ながら教室内の授業だけではいつまでたっても無理だということなんです。

フランス語を学ぶ理由は人それぞれだと思いますが、フランス語で生活したい、話すことが第一目標だ!という方、これから第二外国語として学ぼうと考えている学生の方は少し参考にしてみてもらえると、効率的にスキルアップができるかと思います!


なによりもまず発音をどうにかしよう

フランス語において、日本語母語話者にとっての一番の難関は「発音」だと思います。実際どれだけフランス語の文法があっていて話していても、発音ができていないと相手に理解してもらえません。

ネイティブではないので、全く訛りのない発音というのはかなり厳しいと思いますし、私自身生きているうちにその域に達することはできないと思っています。

ただ、訛っているか以前に、例えばフランス語特有の「R」の発音ができていないと会話が成り立たないのです。

フランス語は綴り字と発音の関係がはっきりとしているので、最初にきっちりと発音の基礎を固めておくことで、単語がどんなに長くなっても大体初見でどう発音するかわかるようになります。

日本のフランス語初級の授業ではこの綴り字と発音がさらっと終わってしまい、発音の授業は初級にしかないのでその後そのままになってしまう人もいるのかなと思います。

実際私もそのうちの一人でしたが、フランス留学時に発音だけはA1~(初級)のクラスを選択して1年間一からやり直しました。そのおかげで発音が悪くて理解されないということは、ほぼなくなりました。また、そもそも発音がわかっていなかれば、リスニングもできないので相手の言っていることも理解できません。

最初から完璧にできないことは当たり前ですが、ここさえしっかりと押さえておけば、中級レベルになったときにつまづかなくて済みます!


なんでもひとまず1人でやってみる姿勢

これはこれからフランスに留学する人に特に伝えたいことなのですが、
話せるようになりたいのなら、「とにかく1人でやってみる」ということを実践してみていただきたいです。

これができずに日本人で固まってしまったり、日本語や英語ができるフランコフォンの人と常に一緒にいるといつまでたってもフランス語が話せるようにはならないと個人的には思っています。

実際パリに留学すると日本人コミュニティがたくさんあり、学校にもそれなりの日本人がいたりして、一人で行動したりチャレンジする機会を自分から捨てに行くパターンがあります。

私が留学していたときも、せっかく留学に来ているのに常に日本人で固まっているグループがありました。

もちろん、それが全く悪いというわけではないのですが、フランスは特に「自立した意見」を求められることが多いので、まず一人で何でもやってみる、考えてみるという姿勢は常に持っていた方がいいかと思っています。

簡単なことからでいいんです。
私の場合はスイーツが大好きなので、一人でパティスリー巡りをして、店員さんにケーキの中身について質問してみたりということから始めました。

心配だからできる人にすぐ頼むのではなく、ひとまず自分で話してみる、伝わらなかったらどうにかして伝える(英語にしたり、簡単なフランス語で言い換えたり、ジェスチャーしたり)、相手の言っていることがわからなかったらわからないって言ってもいいんです。

自分からアウトプットの機会を増やしていくことが大事かなと思います。

なので、フランコフォンの国に行って生活することは「話す」というスキルをアップするには非常に効果的なのですが、日本にいてもフランコフォンの友達を作ったりして、ネイティブと話すという機会を常に持ち続けていくことでスキルアップはできます。

実際私も留学を終えたときはB2レベル(中級)で帰国しましたが、その後パートナーとの会話や友達との交流を続けていたおかげで、日本にいながらC1レベル(上級)までスキルアップしました。(語学学校等には通っていません。)


わからなくても生のフランス語を聴くトレーニングを続ける

「フランス語が話せない」という壁にぶち当たる圧倒的理由の一つが、リスニングが足りていないということなんです。

はっきり言って、日本で出版されているフランス語教材のリスニングのほとんどが「フランス本土の訛っていないフランス語で話すスピードが比較的遅い」ものなんです。

先日フランス教材を入手できる貴重な欧明社さんも惜しまれつつ閉店されてしまったので、なかなかフランスで出版されているリスニング教材を入手するのは難しくなってしまいました。

そこでおすすめしたいのがYoutubeです!

私が初中級レベルから実践してきたのが、フランスの人気Youtuberの投稿をみることでした。

利点としては、
・流行りの表現やフランスの若者が使うスラングで話している【実用的】
・日本好きの人が多いので日本に関するトピックだと内容が理解しやすい【とっつきやすい内容】
◎とにかく話すテンポが速い。【耳のトレーニング】

話すスピードが速い人が多いので、彼らのフランス語が聞き取れれば、delfdalfのリスニングのスピードも普通に聞き取れます。

ちなみに余談ですが、DelfB2とDalfC1の口頭試験対策もYoutubeに投稿されている対策講座をみて準備しました!

あとはTV5mondeというページでレベル別のリスニングの練習ができるのですが、実際のニュースなどが使われているので、おすすめです。このサイトは現地の語学学校でも使われているので、独学でスキルアップするにはもってこいだと思います。

今回は「話す」というスキルに着目して、私が大事にしている3つのことを語ってみました。

皆さんのフランス語学習の参考になれば幸いです。

ぽむ



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