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好き嫌いない子に育った長男に心がけた7つのこと

4歳の長男は野菜もお魚も好き嫌いなく食べる。

保育園ではクラス全体で給食の残飯が多い中、長男は何でもモリモリ食べておかわりも欠かさずにするので、担任の先生に「〇〇くんが好き嫌いなく食べるためにお家では何をしてますか」と保護者会で聞かれた。

次男の離乳食もそろそろ始めないといけないので、離乳食の頃から心がけていたことをまとめてみたい。



1. 薄味を心がけて、味付けはだしを中心に

食通の上司(男性)が、一番下の子には小さい頃にだしをとったお味噌汁を毎日作って飲ませていたら、その子の味覚が上の子たちよりもよくなり、料理に関する職に就いたという話を聞いたことがあった。息子に料理家になって欲しいわけではないけれど、食べることが好きになって欲しいと思っていた。

離乳食期からカツオだし、昆布だし、煮干しだしで野菜やお魚を煮たり、お味噌汁を作ってきた。だしは一度作ってしまえば、製氷器で冷凍して保存できるし、カツオだしは鰹節さえあればレンジでも取ることができるので、それほど手間がかからない。

そして、食材そのものを味わえるよう、お醤油などの調味料は香り付で使用するにとどめてきた。だから、今でも息子に併せて我が家の食事は、レシピの半分から3分の2の調味料を使用して塩分や糖分控えめの薄味だ。


2. 野菜は細かく刻んで混ぜ込む

1歳半ごろから今まで食べていた野菜に手をつけなくなり慌てた。野菜は細かく刻んでチャーハン、卵焼き、ハンバーグなどに混ぜた。細かく刻むことの難しい葉物の野菜はパルシステムで販売している離乳食用の野菜ペーストを混ぜて、緑がかったハンバーグやおやきを作った。

また、見かねた夫がこの頃からホームベーカリーで小松菜やレタスといった野菜を含んだ食パンを焼いてくれるようになった。野菜食パンでも野菜が取れている、と思うと気持ちは軽くなった。何よりも焼きたてのパンは、柔らかくて香りもよいので息子は今でも喜んで食べている。


3. おやつはお芋か果物で

おやつは蒸しさつまいもやバナナ、りんごなどの果物を中心だ。あとは、きなこヨーグルト(プレーン)、ホットケーキミックスを使ったカップケーキや蒸しパン、手作りアイスなど手軽にできるものをたまに作る。

手作りおやつは3歳ごろになれば一緒に作ることもできるし、甘味を調整できるのもよい。

お休みの日は、お昼寝の時間がおやつの時間にずれ込んでいることが多いので、家でおやつを食べることはほとんどない。夕飯にはしっかりお腹が空いているので一石二鳥だと思っている。

もともと上の歯に虫歯になりやすい形成不全があると言われて、なるべく虫歯につながりやすい市販のお菓子類を避けたくて始めた。

子どものおやつは栄養を摂るためのものであって、気分転換やホッと一息つくための大人のおやつとは違う、と栄養士さんに言われて、市販のお菓子類から遠ざかってきた。

とはいえ、ご近所さんやイベントでお菓子をいただくこともあるし、お友達とお菓子の話題にもなる。なので、長男は3歳半ごろからどら焼きやたい焼きの味をしめて、少しずつ市販の甘いものも解禁になっている。


4. 飲み物は麦茶・牛乳・豆乳

飲み物は麦茶や牛乳、無調整のプレーン豆乳に限っている。こちらも歯の形成不全が気になってお砂糖が多く含まれるジュース類は、できるだけ飲むのを遅らせたいと考えてのことだ。

ジュースがNGだと体調を崩した時に薬をジュースに混ぜて飲ますことができない。そこは、バナナスムージーを代用して乗り切っている。プレーンヨーグルトとバナナをブレンダーで混ぜて、最後に薬を混ぜる。自家製バナナスムージーはバナナの甘みで意外と飲みやすいらしく、息子には好評だ。

今のところ子ども向けのものであってもジュースは美味しくない、と感じるらしく、息子はジュース類に興味がない。いずれジュースを飲む人生の方が長くなるだろうから、本人が欲するまでこのままでよいと思っている。

5. 食べなくても食卓に出し続ける

息子がある時からブロッコリーが苦手になり、食べたくないと残すようになった。何が嫌なのか探ってみると、蕾の部分の味や食感が気になるようだった。

ブロッコリーの形を見るだけで、拒否反応を示すので、茎の部分を柔らかく茹でて、茎だけを朝食のサラダに紛れ込ませたり、蕾は刻んでチャーハンやハンバーグに紛れ込ませたりした。そして、残すことはわかっていてもそのままの形状でも出し続けた。

そうしたら、ある時大好きな竹輪とあえたブロッコリーの副菜を食べて美味しいというようになった。それ以来、ブロッコリー好きを公言するようになってびっくりした。

後から知ったことだけれど、幼少期の好き嫌いが形作られる一つには、子どもが苦手意識を示す食材を食卓に並べなくなることが影響するようだ。詳しくはこちらの動画を見て欲しい。

好き嫌いの克服は長期戦で粘りがちと捉えると、せっかく作ったものを残されても受ける心のダメージは少なくなるように思う。

6. 食事はみんなで囲んで楽しく

私自身が食いしん坊なので、食事は美味しく、楽しくワイワイ食べたい派だ。そして、1人で食べるよりも大勢で食べた方が美味しいと感じる。

作ったものを食べてくれなかったり、食べこぼしがひどいと、後片付けが頭をよぎって、残念な気持ちでいっぱいになる。ため息もついてしまう。

でも、食べることが苦行ではなく、楽しみになって欲しいので離乳食の頃からできるだけ息子と一緒に食事をし、美味しいね、と言いながら食べるようにしている。


7. 自分の手を動かす

たとえ、きゅうりを刻んだだけのサラダであっても、息子は自分の手を動かして作ったものを美味しいね、と喜んで食べる。

お料理に興味を持ち始めた2歳半ごろから子ども用の包丁を使い始めて、バナナやキウイなどの果物を切ってもらっている。お野菜の水洗いや簡単な食器の洗い物は、水遊びの延長で楽しんでいる。息子は果物が大好きなので、自分が食するイチゴやブドウは率先して洗ってくれる。

最近では、卵を割ったり、ボールの中でホットケーキミックスを他の材料と混ぜたりすることもできるようになってきた。

今後、どんなことを取り入れていくべきか悩み中だが、遊びの一環として、長男が食べたいと思う物を入口にしてお手伝いの幅を広げたいと思う。


こう書くとなんだか食材にもこだわってグルテンフリーやオーガニックなども心がけているように思われるかもしれないが、そうでもない。

これから離乳食が始まる次男も長男と同じような方針で好き嫌いのない子に育ってくれるだろうか。そうだといいなぁ。

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