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気分ではない夕飯を食べたい。

夏休みが終わって
昨日から久しぶりに仕事が始まった。

夏休み最終日に美味しいパン屋さんのバケットを手に入れることができたので、
時期外れではあるような気がしつつも
シチューを作った。
2人暮しでシチューを作ってしまうと
次の日もシチュー確定になる。

「明日久しぶりの仕事だし、
 疲れて帰ってくるだろうし、2連続だけど
 作る手間が省けてラッキー!」

なんて思っていた。

仕事を終えて、家へ帰って
昨日と同じメニューもなんだかなあ、
なんて思い始めて
だけどしっかりと料理を一からする元気なんてなくて、

「あ!シチューパングラタンにしちゃえ」

とバケットを細かく切ってシチューをかけて
チーズとパン粉とバジルを乗せて
オーブンで焼いてサラダを作って
それでいいやなんて思っていた。

今日はバケットだけ切ればいいなんて
なんと楽勝なんだと思い調子に乗って
切っていた矢先、

ざっくりと人差し指を切ってしまった。

前置きがかなり長くなってしまったけれども
今回は指を切って、
1人で大号泣をしながら圧迫止血をして
貧血気味になっていた時に思ったことを
書いている。

1.指切りすぎ

1番初めに何を思ったかというと
今年に入ってから刃物で手を傷つけてばかり。
4月はブンブンチョッパーの刃を洗っていた時
石鹸で手から滑り落ちてしまい、
何を思ったのか私は刃を握ってしまい流血。
2週間前大根おろしと一緒に親指の第一関節を
一緒に擦ってしまい流血。
そして今回包丁で切ってしまい流血。
そろそろ手が根こそぎなくなってしまうのではないかと思うほど、怪我をしまくっている。
でもブンブンチョッパーも、おろし器も
包丁も全て新調したばかり。
怪我と共に一緒に歴史をつくっているなあ。

2.料理するようになったから指を切っているのか

そもそも刃物で手を切る経験をしたことがなかった。
それもそのはず、私は実家にいたことは全く料理をしたことがなかった。
それでは怪我するはずがない。
今まで料理をするように調子に乗っていたが
私は初心者だということを思い出し、
怪我するのも一人前になるためのものと
指先に心臓があるのではないかと思うくらい
ズキズキする痛みを感じながら
そう思うようにした。

3.好きなもの食べられる毎日

自分で料理をすることは大変だけれども
毎日ほぼ自分の食べたいものの気分で料理することが多い。
冷蔵庫のあまりのものを見ては
これができる、、でも気分ではない。
あ、これの気分だからこれを作ろう。
と献立を自分の食べたいものを食べられるようになった。
旦那には申し訳ないけれどね。

4.夕飯でたくさん怒ってしまった

今は自分で料理をするようになって
作ってくれるありがたみを感じることができるけれども、学生時代の時はお腹がぺこぺこで帰宅した日の夕飯が蕎麦や魚だと萎えちゃったり、
ダイエットを決意した日の夕飯が
ハンバーグだったりグラタンだったり
作ってもらう立場なのだから
何も言ってはいけないと今なら思えるが
学生時代たくさん母に言ってしまったな
と反省している。

でも自分の誕生日でも塾に行って
疲れて帰ってきた時の誕生日のメニューが
お祝いメニューではなくて、
よりによって苦手なナスの煮浸しだったことは
今振り返っても気分はいいものではない。笑
私が娘が生まれたら絶対にそんなことはしない。笑

5.指を切って貧血気味になった時に泣きながら思ったこと

実家にいた時は夕飯のメニューに一喜一憂して、反抗期の時は態度に出して申し訳なかったなと思う反面
実家を出て自分で作るようになって
毎日気分のものを食べられるようになったことはやはり嬉しい。
実家にいれば指を切ることもなかったけれども
子どもの立場だったり
作ってもらう立場だと気分で献立は選べないと
改めて思った。

結局何が言いたいのかというと、
特に何も言いたいことはないのだが、
指を切っても自分好きなものを食べたいし
好きなものを選び続けていたいよなという話。

そして土日しか旦那の食べたいものを聞かなかったことを改めて反省して、
平日もどんな気分なのか聞かなきゃなー、なんてことも思った。

これから先、誰かの作ってくれたご飯を食べたらありがたい気持ちしか湧いてこないだろうし
気分じゃない、と思うことも多分もうないだろう。
あの頃の気分じゃないんだよなあという
気分は心地よいものではないけれども
たまらなく懐かしく思う。
もうその経験がないと思うと悲しささえ感じる。

あの頃の気持ちで母や父が作ってくれたものを
食べる時はもうこないであろう。
それは自分にとって当たり前のことではなくなったからだと思う。
だけど時々、心が弱くなったり
疲れしまったり
誰かに寄りかかりたくなった時に
当時の気分ではない夕食が食べたいと思ってしまう。

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