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【あらたま流きもの雑記】纏え、締めよ。さすればそれなりに着れちゃうぜ……と信じて着続けてる気がする!?【火曜日連載:2022年2月15日版】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『あらたま流きもの雑記』とは――
 火曜日連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
 主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。また、私がきものに思う事、きもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれ小話として付いています。
 ・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
 ・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
 ・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
 きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
 大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気或いは既にきもの生活を楽しんでいる方の更なる楽しみに繋がることを願っております。

 先週末から書き物作業と私生活、ドタバタが続きまして、オンラインはぷっつりOFFしておりました。
 更新スケジュールをずらしたりカットしてしまったり、楽しみに待っていてくださった読者の皆々様には大変にご迷惑をおかけしまして、誠にすみませんでした。
 今日からはなるべく平常通りに戻していくよう、あちこちに調整をかけております。まあまあの力技ですけども、たまにはこういう荒療治?が必要になることもありますね💦
 きものの方も、温かい日と寒い日が予告なく入れ代わり立ち代わりやってきますから、賢く体温調整をして行きたいところです。多少不格好でも、健康第一が私の普段着きものポリシー。知恵も力も、勇気をスパイスにしてどんどん取り入れていきます。
 そういえば、北陸では春一番が吹いたそうです。
 早め早めに、裾が強風でザバーっとならないよう対策をやっときましょうかね。

 それでは、始めましょうか!
 いつもの拙著宣伝の後に目次が続きます。

 薄気味悪い。居たたまれない。腑に落ちない。
 読んだら『気疎い』気分になる(かもしれない)――
 初めての単著。初めての怪奇系短編小説集
 ※kindle Unlimited会員の方は、追加料金なしで読み放題です。
 ※現在ペーパーバック版のご用意を鋭意進めております

本日ご紹介の一式

 書き物作業時に選ぶきものの種類が日々大胆になってきている今日この頃。
 何と言いますか、これをして疫病禍中の発見とか進歩とか、あんまり大きな声で表現するのは癪なんですが(なんだか疫病のおかげで新たな道を見出したみたいでしょう?)、家の中で過ごす「だけ」の日でも余所行きな風情のきものに袖を通すことに抵抗が無くなってきています。
 というか、家の中で無駄にオシャレするの、ちょっと楽しくなってきてます💧

 今日ご紹介する一式は、お天気が思わしくなく、特に足元が悪い時に活躍しているお出かけ用化繊尽くしです。
 化繊だし、猫に毛玉を吐かれてもすぐに洗濯機に放り込めますから、そういう点でもおうちの中で着るのに抵抗が無い……とも言える一式。

 ポリ飛び柄小紋、ポリ洒落袋帯

謎の花が舞う一式で、鈍器のような謎多き小説を読みます

 帯揚げや帯締めを配置するのを忘れてしまってますが、この一式は銀座結びで帯を締め、余所行き気分を味わいつつ着てみました。

 こちらの帯、一応袋帯ってことでお迎えしたんですが、どうやっても一重太鼓にしかならないので、軽いお出かけ用という位置づけで愛用しております。前帯(真正面のお腹の部分)はドドーンと分厚く張り出してゴージャス!しかし、背中は一重でこざっぱり。
 袋帯は一般に礼装用のものが多いですが、カジュアル向けにデザインされてるものもありますので、この設計の正誤は一概にはなんとも言えません。個人の主義主張によりけり、です。私は御覧のとおり面白がってますけども( *´艸`)
 大抵の場合二重太鼓にするための長さが確保されてるものですが、カジュアル向けを最初から狙っている場合は一重用の長さで決め打ちすることもありましょうからね……普段着きもの界隈を冒険しているとこういった推理も楽しいアイテムに出会うこともあります。それが楽しみの一つだったりするのでね、面白いのです。

 

柄ゆきときものとワタクシのムフフな関係

 今日ご紹介した一式、きものも帯も、柄は花柄に分類されます。
 でもよぉく見てみると……?
 帯のお花はアールヌーボーっぽい(?)デフォルメがぎゅんぎゅんに効いた謎の品種が全通で散りばめられております。
 きものの方ものようにも撫子のようにも見えるお花なので、きもの界隈あるあるといわれる「このお花の柄ゆきですと今の季節に着てもきもの警察にとっちめられたりしませんか?問題」ではハイレベルな一枚として扱われるかもしれません。

 ※ちなみに。このきもの、地模様もかなりクセが強いです。現代もののきものには動物柄を扱ったものも多いですが、大抵は豹やシマウマ、キリンなど洋服生地でも人気の柄を取り入れています。しかしこの一枚の地模様はですね、動物柄っぽいんですが……なんとなーく河馬を思わせる、独特の肌理を表現してるのです。

 このような謎が極まる柄の場合、私は季節を考えずにガツガツ着てしまいます。その日その時の気分やお天気、健康状態を優先して着るものを選ぶのは、お洋服でもきものでも同じです。
 フォーマルな場所での装いはこの限りではありません。というか、きもの=普段着の認識の私の場合、先ずフォーマルな場に臨むにあたってはお洋服をチョイスするような気がするんですね。

 アニメ『サザエさん』をよーく御覧になると「あ!」と気付かれるかもしれません。私ときものの関係性って、磯野フネさん的なのかも
 フネさんは普段はきもの(帯は御太鼓背負ってますね!)で家の事をこなしたりご近所さんにごあいさつしてらっしゃるけど、デパートに行くときや波平さんとデートしたりと「ここ一番のお洒落」はワンピースにパールのネックレスで装ってらっしゃるのです。

 それでもきものをチョイスする事態になったとしたならば、私なら無地だったり季節を関係なく装える吉祥文様を選ぶと思います。
 宴の主役を寿ぐという観点からしても、季節柄よりも御目出度くて縁起の良い柄を、出しゃばらぬ程度の華やかさでもって装いたいと思うからです。

 さて、とはいってもですよ?
 バラや桜など、どどーーん!と品種丸わかりなお花がデザインされてる柄行って、憧れもありますし一度は袖を通したいなあと思うところであります。
 お花だけではありません。
 カキ氷、桜餅などの季節性お菓子。昆虫にだって、厳密には幼虫の季節や成虫の季節があります。
 これらは、あらたま流普段着きものの見解ですと、普段着として常日頃からカジュアルに纏うのに遠慮は無用だと思います。お洋服ならば、好きなモチーフは常日頃から季節を問わず身に付けるでしょう?常に身に付けて、トレードマークみたいになっちゃってる方も多いのではないでしょうか。
 私の場合、それが猫であるように。
 もちろん、それぞれのお花の最も美しく咲く季節を調べて装うのも素敵です。しかし一方で、季節のお花を愛でようという場で、同じお花の柄を纏うのは自然の美と競うようで野暮だという意見もあるくらいです……嗚呼、実にメンドウクサイ_( _´ω`)_ペショ

 そうはいっても気が引ける……となれば、今日ご紹介した一式のように、植物図鑑に載って無さそうな謎のお花モチーフを敢えて選ぶというのも一つの御提案です。

 きものによっては、四季折々の花々・風景を一枚の絵画のようにデザインして、季節問わずお召しいただけます~という趣向を凝らしている場合もあります(私が見学させていただいたのは、高級車が買えちゃうようなお値段のフォーマル向けでしたけども)。
 TPOに合わせる等々はきものもお洋服も変わりはないと思います。
 お洋服選びに気を配れる方ならば、同じようにきもの選びにも相応の配慮ができると、私は信じてるんですね。
 何度も書いてきたことですが、普段着となればせっかく個性をバリバリ出していけるフィールドですから、普段のお洋服を纏うように或いはアクセサリーでワンポイント装うように楽しんでいただけたらなあと願うばかりです。


いかがでしたか

 年度末ということもあり、我が家だけでなく各種方面でソワソワしている気配を感じています。
 ただでさえ、落ち着きが無い所に、三回目のオチュウシャちっくん!についてのお話なんてのも絡んできたりしてまして、なかなかに思うように事が運びません。
 こういう時こそ、落ち着いて、事柄の一件一件に丁寧にあたることが肝要だなあと思います。焦りは握り込んでいても何一つ良いことがありませんなあ……焦ってドキドキしてるときは、大抵において呼吸が浅くなってるようですから、窓を開けて深呼吸の一つでもしてみますね。

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 次回もお楽しみに、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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