蒲郡2

誰とごはんを食べるのか

これはアメリカに来てしみじみと感じた話。

私は婚約者の彼が日本にいる。アメリカに来る前は、ほとんど同棲していたようなものだったので、2人で食事をすることが多く、あれこれ言いながらその時間を楽しんでいた。

それが今年は遠距離になってしまい、1人で食べることが多くなった。もちろんこちらで友人や会社の人とごはんを食べることもあるのだけれども、どんなごはんだって、彼と食べるごはんの美味しさにはかなわないのだ。

なぜ好きな人とのごはんがあんなにも幸せに感じるのか?

①味を共感できる

彼と私はとにかく味の好みがよく合う。本当にびっくりするほど。好きな相手と感情を分かち合えることは、ものすごく重要なのかもしれない。「美味しいね」って言い合えることがどれほど幸せなことか、を身にしみて感じている。

②美味しそうに食べる顔が見れる

相手が幸せそうに食べていると、それだけで自分も幸せ というのは間違いない。それが自分が振る舞った料理であれば、なおさらだ。自分自身が作る料理のモチベーションは彼によって支えられていたんだと改めて実感。

③『食』という貴重な時間を共有できる

人にとって食事とは? 命をいただくこと、健康になること、楽しむこと。

全ては『生きること』につながっているんだな、と。当たり前のことかもしれないけど、『生』を彼と共有していたのだと思った。こう思うと、『食』はお腹が空いたという欲求を満たすためだけでなく、掛け替えのないもので、何よりも大切にしたいものなのだと、自分の中でストン と腑に落ちた。


彼と別々の時間を過ごすことで 本当に些細なことがとても幸せなのだと常に実感できるようになった。これはとてもありがたいこと。

そして当たり前かもしれない日々の些細なことを考え直すというのは、感謝の気持ちやモチベーションを思い出させてくれるんだと感じた、アメリカ生活半年目。