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【第5章】猫に飼われたヒト 人間と猫 

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創作小説『猫に飼われたヒト』第5章をここからまとめて読むことができます→ 人間の使っていた言葉の表と裏。どう使うのが正しいのか、猫たちは葛藤する。そして動き出すフルーメンと、人間…
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#一次創作

【創作小説】猫に飼われたヒト 第40回 揺らぐ午後のコーヒー

【創作小説】猫に飼われたヒト 第40回 揺らぐ午後のコーヒー

数日後、グッダはミントを喫茶店に呼び出した。

「ホット二つ」

「話ってなあに?」

「…分かってると思うが…」

「…ここ、懐かしいわね。初めて私があなたを連れ出したのがこの喫茶店だった。その時もコーヒーも頼んで…ああ、あの日は暑かったからアイスコーヒーだったわ」

「……」

「あのお友だち、レックス…先生よね?人間絶滅仮説で有名な」

「…そうだ」

「良かったわね」

グッダはミントの顔

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