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気が向いて、かつ、そのときに時間があったら。 競馬については、実在のモデルの実話を膨ら…

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気が向いて、かつ、そのときに時間があったら。 競馬については、実在のモデルの実話を膨らませています。

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自己紹介記事 アウトプットの難しさ

こんにちは。このnoteは特にそこまで明確な目的はありません。 自分がその時々で感じたことを、さまざまな形・ジャンルでアウトプットしていければと思っています。 今のところはこんなものを書いてますが、まぁ、きっと色々とぶれていくことでしょう← ・競馬モノ ・ショートショート的なモノ 自分はまとまった時間があって、結構な余裕がないとnoteにまで気が向かないので、いつ記事を書くかわかりませんが、よろしくお願いします←

    • バーチャル社員

      田中は3月1日より新しい会社への転職が決まった。 しかし、なにせこのご時勢である。テレワーク化を徹底して実施しているとのオンライン面接での説明通り、初日からオンラインでの出社となるとの指示が出ていた。 仕事に必要となるパソコンや携帯電話などは全て宅配便にて送られてきた。 ここまで徹底していると、正直転職の実感があまり湧かなかった。 そして、入社日当日となる。田中はzoomにてほかの社員のみんなへ挨拶を行う。 社員のみんなからは控え目な拍手が起こる。 早々に全体でのオンライ

      • 筋肉がキレてるお馬さんの話。

        「うへぇ、こんな筋肉の1歳馬見たことないよぅ・・・」 と募集馬ツアーでほうぼうからあがる声。ジェネラルリンクスのことである。 ジェネラルリンクスはこのように、類まれなる筋肉量を持つ馬体で有名になった。 後日、この筋肉はノーザンファームや厩舎の仕上げにより、さらにどんどん仕上がってくるわけだが、努力ももちろんあるのだろうが、本当に才能の賜物であったと思う。 しかし、何せ前例がほとんどないほどの筋肉量であるがゆえ、その筋肉の実効性に疑問の声もあがっていた。 「あんなムキム

        • アイドルと名前が被ったお馬さんの話。

          競馬を長いことやっていると、馬の生き様が自分と被って映る時がある。そのような人は歴が長いひとは割と経験しているのではないだろうか。 ジャーニー。某アイドル事務所のグループ名と一緒であるがゆえに、テレビでふとこの馬が映りこむ度に「ジャーニーって名前の馬が出てるんだけどwwwウケるwww」とツイートされるのが常の馬である。 いや、別に自分はアイドルをやっていた時期はない。(当たり前) この馬はこつこつと2歳から多くのレースに出走し、こつこつと賞金を稼いで、6歳になった今、獲得

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          大きくなりたくないお馬さんの話。

          矢田厩舎に所属する4歳牝馬のリーディングポートはおませさん。決して競馬に関するセンスや能力は低くはないのだが、本人の意識はあまりそこにはない。 自分が見栄えしているかどうかが大事なのであった。 2回目の登場となる矢田調教師は、やはりお決まりのパターンとして、困惑していた。 カイバを食べてくれない。 この事項にもう2年近くは悩んでいるだろうか。 普通の馬並みにさえ食べてくれれば、もっと競馬向きな体になって活躍してくれるだろうに。 彼女は何を思ってそんなに食べないのか。

          大きくなりたくないお馬さんの話。

          とぼけるお馬さんの話。

          ブラックスワンはサラブレッドとしては類まれな賢い子だ。 競馬とは何たるか、自分がどうすべきなのか、そして、自分がどれだけ頑張ればいいのか。 なぜか全て知っていた。 矢田調教師は、この競馬小説の常として、困惑していた。 11月のブラックスワンのデビューに向けて調教を進めていたが、どうにもこうにもペースが上がってこない。 力が足りないわけではない。また、調教の意味も理解しているように見える。 そのうえでブラックスワンは力を出さない。そう、 「とぼけている」 といった表

          とぼけるお馬さんの話。

          【最後まで書けるかな】ポイント制社会 第1話

          「ぴんぽーん♪」 今日も自分の1つ前の人が自動改札機に捕まった。 こういうことは自分には日常茶飯事である。 自動改札機に引っかかる確率はとある調査によると1~2%。この調査を信用するならば、自分の1つ前の人が自動改札機に引っかかることはそんなないはず。 でも。 「ぴんぽーん♪♪」 今日もまた快調に自動改札機に捕まる人々。そんなことは別にいいのだが、なぜ自分の1つ前なのだ。 引っかかる理由は人によって様々であろう。 Suicaのチャージ金額不足だったり、タッチの加減

          【最後まで書けるかな】ポイント制社会 第1話

          なんとなくぼんやりとしたお馬さんの話。

          大島厩舎に所属している3歳牡馬である、ポシェットデカールは困惑していた。 中山競馬場。 JRA(日本中央競馬会)が運営している10場のうちでも、G1有馬記念を含むあまたの大レースが開催される競馬場である。 ポシェットはそこに立っていた。 しかし、ポシェットは何のために今ここに居るのかがわからない。 そう、彼はデビュー戦の現場に立ってなお、競馬の何たるかを理解していなかった。 ポシェットの乗り役である角川騎手は、そんな彼の様子を感じ取ることはなく、淡々とポシェットをゲート

          なんとなくぼんやりとしたお馬さんの話。

          北海道が大好きなお馬さんの話。

          国松栄は困惑していた。 函館競馬場。 JRA(日本中央競馬会)が運営している10場のうち、夏の北海道開催のみで開場される競馬場である。 国松はそこに立っていた。 しかし、国松はそこに至るまでの記憶がない。 というより、つい今しがたまで東京競馬場に居たはずなのである。 そう、国松は2020年6月21日。 東京競馬開催日において、管理馬のレース模様を見届けているところだったはずである。 国松は腕時計に目をやった。 日付は2020年6月3日。2週間以上前の日付。 「俺は夢

          北海道が大好きなお馬さんの話。

          アンサー小説。

          という概念にトライしてみました。 アンサー元 10月7日  今日は新しい煙草が買えた。幸せだ。フィルムに包まれた真新しい箱。折れも無ければシワ一つ無い。中にはきっちり二十本の煙草。気が楽になった。 11月4日  本麒麟の500㎖缶を買ってしまった。灯油代として残しておいた金に手をつけた後悔。飲むタイミングにだけ気をつけよう。誕生日に誕生日に、 12月28日  恥を偲んで炊き出しに並んだ。雑炊だった。子どもの頃を思い出して、不覚にも食べながら泣いてしまった。この部屋には

          アンサー小説。