![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44808572/rectangle_large_type_2_39cae55e6d1e1a56493d84b18f54c872.png?width=800)
Photo by
soeji
大きくなりたくないお馬さんの話。
矢田厩舎に所属する4歳牝馬のリーディングポートはおませさん。決して競馬に関するセンスや能力は低くはないのだが、本人の意識はあまりそこにはない。
自分が見栄えしているかどうかが大事なのであった。
2回目の登場となる矢田調教師は、やはりお決まりのパターンとして、困惑していた。
カイバを食べてくれない。
この事項にもう2年近くは悩んでいるだろうか。
普通の馬並みにさえ食べてくれれば、もっと競馬向きな体になって活躍してくれるだろうに。
彼女は何を思ってそんなに食べないのか。
矢田師はずっとその命題に思い悩んだ結果、彼女はスラっとした自分が好きなのではないかという普通に考えたらあり得ない結論に至った。
スパモか。
そもそも、なんでそんな結論に至るねん。だが、最近になってからは裏付けもあった。
矢田厩舎には、外面が「愛されキャラ」である3歳牡馬のブラックスワンが居た。
ブラックスワンとリーディングポートは馬主が一緒であり、厩舎の頭数制限等の調整をしやすいので、割と2頭が入れ違いに出入りすることが多い。
そして、2頭がすれ違う際、どうもリーディングポートがソワソワしているようにしか感じないのだ。
いや、乙女か。そして、年下好きか。
いやぁ、これはどないしたらええのやろか。矢田師の悩む日々は尽きることがなかった。
その前に、矢田師は美浦の人だからな。関西弁使わないからな。設定ガバガバやな!
つづくのこれ?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?