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カミングアウト


私、カミングアウトします。
私はポリアモリストです。(多重恋愛できる人)
※ポリアモリー=多重恋愛、ポリアモリスト=「多重恋愛できる人」

自分がポリアモリストであると自覚したきっかけ

2018年の11月にひとりの男性に会って、その人がポリアモリストだった。
彼の恋人にも会い、色々話を聞いたり遊びに出かけたりした。
彼は一冊の本を勧めてくれた。
「More Than Two」
https://www.amazon.com/More-Than-Two-Practical-Polyamory-ebook/dp/B01DQ20WZQ

そこに書いてあったことがまさに私が考えていた事と一致していてびっくりした。

⬇⬇⬇
●ポリアモリーという属性名はあっても、一個人対一個人の関係性はそのペアの数だけある。いいわる保守的な日本社会の「付き合ってる」や「夫婦」といった枠がないから「べき」がない。(恋人の、自分と並行して付き合っている他の恋人と会うかなど、話し合いで決めることになる)
●だからこそ、今どんな気持ちか、相手が何をした時にどう感じるのか、ここまではオーケーだけどここはNG等、ここまでかというほどオープンにコニュミケーションをとる。(そしてその境界線の位置も毎日変化する事が前提)相手に対しても「今、私達の関係どう感じている?」と本音、本当に感じている事を伝え合う機会を作る。---英語ではこの行為を check in (チェック・イン)という。---  その連続。
●何よりもこの瞬間に二人の人間が自由意志で、「べき」ではなく自由意思で時間を共過ごす事を選んだその事実に感謝する。

何ていう理想郷だろう。

ポリである事を公言する事が「カミングアウト」っていう言葉の重さに比例していないような気がして戸惑う。
けど今まで仲良い人にしか言っていなかったから、自分がポリである事はセミ・オープンだった。

ポリアモリーをポリアモリーたらしめる3つの条件

■全ての恋人と真剣でコミットしたお付き合いをする
■関わっている全ての人に透明性を約束する
■自分と恋人達のコンパージョンの最大化をひとつの目標とする

ポリアモリー恋愛において「コミットメント」の定義は、「貞操の独占」ではない。では何だろう。私の言葉で言うと「あなたの幸せを精一杯サポートする約束」という感じ。「体調が悪ければご飯を変わりに買って持っていくし、必要あれば何でも言って!私は絶対的にあなたの味方だから」。親が本気で子供のサポートをする感覚に近い。

ポリアモリー用語「コンパージョン」に関しては別記事参照。

混合されやすい肩書き

ここで「え?多重恋愛?」「オープン・リレーションシップの事?」疑問に思ってる人に簡単に説明すると、いわゆる「恋人、伴侶」と同等の精神的・肉体的な繋がりを持つ、人生を支え合う相手を数人持つ事ができる人。

セフレ疑惑➡️
無責任にいろんな人とセックスだけできる?と思う人がいると思うんだけど、それは「フレンズ・ウィズ・ベネフィット」(日本語ではセフレ)。
ポリアモリーの「アモリー」はラテン語「愛」から来ている。だから愛なきカジュアルなセックスを楽しむ行為はポリアモリーとは呼ばない。

オープン・リレーションシップ疑惑➡️
よく混合される「オープン・リレーションシップ」は、一人メインの相手がいて、でも他の人とのロマンスを探したり楽しんだりしても良いよ(もちろん体の関係含め)という同意をしている状態。ただ、これだけではポリアモリーとは言えない
コミットメントや真剣さが生まれ、説明責任を負う事にメインのパートナー、その他の恋人達全員が同意し合い、恋人を他人とシェアする喜びを抱き合うようになって(「ポリアモリーをポリアモリーたらしめる3つの条件」を満たして)初めてポリアモリーの域に入ったといえる。

「セクシャル・マイノリティー」としてのポリアモリー

LGBTを社会的に寛容し、彼らが堂々と生きていける社会にしていこうというムーブメントがあるが、私は、ポリアモリーをそこに乗っけて考えて良いと思う。ポリアモリストがモノガミスト(一対一の単独恋愛者)のように振る舞ったり、そのルールに無理やり自分を押し込もうとする事は不自然で辛く、本当は同性が好きなのに社会のプレッシャーのせいで異性が好きなフリをする同性愛者の気持ちに近い。

あなたももしかしたらポリアモリストなのではないか?
そう分かれば楽になれるのではないか?
と思ったのでチェックリスト作ってみました。それは次回。

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