読書メモ『競争政策の経済学』(大橋 弘 日本経済新聞出版)
<本書の問題意識は、需要家の自由な意思にもとづく選択を確保する競争基盤が、人口減少とデジタル化によって揺るがされてはいないかという点にあった。>(「終章 ポストコロナ時代に求められる競争政策の視点」 p.300)
わが国が世界に先駆けて突入した人口減少社会。市場が拡大しない中で、地方銀行など地域の生活経済を支える企業を生き残らせるための合併は是か非か。
デジタル化が進む中で、AIアルゴリズムによる価格形成は消費者にとってプラスになるのかマイナスになるのか。その基盤を握る