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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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#アートバーゼル

《Nyenyedzi nomwe》Kresiah Mukwazhi

アートバーゼル、バーゼル・イン・バーゼルを見に来た。6/10から始まったアートフェアは6/12からプレビューを開催している。お金で買えるチケットは6/12のホール1.0から公開が始まり、ホール2.0は夕方から入場することができる。 ホール1.0はUnlimitedとして、大型のインスタレーションなどが展示されている。マーク・マンダース、ミリアム・カーン、ロバート・フランク、ウーゴ・ロンディーネ、マルタン・マルジェラ、ライアン・ガンダー、クリストなどの作品が並ぶなかで若手作家

リバウンドするアートマーケット

少し前のことだけど、アート・バーゼルの2022年のアートマーケットレポートがダウンロードできるようになった。 様々な変化を経験した2020年と2021年、アートマーケットは回復の傾向がみられる。レポートにはゆっくりあたることにして、Art Newsのテキストから概観してみたい。 タイトルは、アート・バーゼルのレポートによればアートマーケットの大きさはパンデミック前の水準と同程度の65ビリオンUSドルとなった。だろうか。 2021年のセールスは651億ドル、2019年のセ

ノア・ホロウィッツのデジタル論 『Noah Horowitz: ‘Digital is here to stay’』

数週間前、ノア・ホロウィッツが、アート・バーゼル・マイアミのディレクターを退任するというニュースが入ってきた。アート・バーゼルも退職するという。2021年12月にマイアミビーチのフェアが始まるため、4か月前の退任とセンセーショナルなリードがついていた。 マーク・スピゲラーが、ホロウィッツの功績を次のように挙げている。 ●マイアミビーチのアート・バーゼルの知名度を上げたこと ●ニューヨークのプレゼンスを確立したこと ●アートマーケットレポートを立ち上げたこと(クレア・マクアン

Visiting Art Basel From the Hamptons Will Test Online Model

アート・バーゼルのニュースでメール・ボックスが溢れ出した。遠いスイスで開催されているフェアがオンラインになったことで、随分身近に感じるようになった。ブルームバーグの記事、高級別荘地のザ・ハンプトンズからオンラインでアート・バーゼルを見る。オンラインのテストを行っているということ。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-06-17/visiting-art-basel-from-the-hamptons-will-test-

誰が、どんなアートをオンラインで買っているか?

アート・バーゼルのオンライン・ビューイング・ルームが 6/19 からオープンする。それに合わせて、フィナンシャル・タイムで一連の記事が公開されていて、そのうち気になった記事について考えたことをテキストとして残しておこうと思った。 オンライン・ビューイング・ルームによるデジタル体験の再評価が行われてるということ アート・アドバイザー、アート・ライターの Melanie Gerlis 氏のテキスト、オンラインでアートを買っているのは、どんな人なのか、また、買った作品は、どのよ

アートワールドの未来はデジタル(のみ)ではない

フィナンシャル・タイムズのオンライン・レポート、アート・バーゼルのグローバル・ディレクター、Marc Spiegler のレポート。コロナ禍において、アート・ワールドがどのような影響を受けたのか。これは、この論考を読んでみた考察のテキスト。 Marc Spiegler, the global director of Art Basel, penned a piece for the Financial Times about the pandemic's impact on