マガジンのカバー画像

現代アート研究

220
現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
運営しているクリエイター

#アートマーケット

2022年のアートマーケットレポート from Financial Times

フィナンシャルタイムの2022年アートマーケットレポートがでていた。UBSが発行しているので、Art Basel関連のニュース。タイトルは強気。 Art Basel/UBS art market report predicts an all-time high in 2022※メールアドレスを登録して購読すれば読める コレクター2700人の調査によれば、アートへの支出額は2倍になっているという。そして、対面のアートイベント復活にあたり、二酸化炭素排出が気になるとも答えてい

リバウンドするアートマーケット

少し前のことだけど、アート・バーゼルの2022年のアートマーケットレポートがダウンロードできるようになった。 様々な変化を経験した2020年と2021年、アートマーケットは回復の傾向がみられる。レポートにはゆっくりあたることにして、Art Newsのテキストから概観してみたい。 タイトルは、アート・バーゼルのレポートによればアートマーケットの大きさはパンデミック前の水準と同程度の65ビリオンUSドルとなった。だろうか。 2021年のセールスは651億ドル、2019年のセ

韓国でアートマーケットがきてる

韓国のアートマーケットが賑やかになってきている。美術手帖でも記事が掲載されていた。銀座にオープンしたKÖNIG TOKIOは、ビルの建て替え工事に伴い銀座から撤退、韓国に新しいロケーションをオープンするらしい。そうしたニュースを読んでいたこともあり、韓国に現代アートがきているというのを感じていた。 美術手帖は有料会員向け記事だったけど、ARTnews は無料で読める記事を用意していたため、こちらで概要を掴む。 大規模なコレクションが美術館に寄贈された。サムスン電子会長の李

Visiting Art Basel From the Hamptons Will Test Online Model

アート・バーゼルのニュースでメール・ボックスが溢れ出した。遠いスイスで開催されているフェアがオンラインになったことで、随分身近に感じるようになった。ブルームバーグの記事、高級別荘地のザ・ハンプトンズからオンラインでアート・バーゼルを見る。オンラインのテストを行っているということ。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-06-17/visiting-art-basel-from-the-hamptons-will-test-

誰が、どんなアートをオンラインで買っているか?

アート・バーゼルのオンライン・ビューイング・ルームが 6/19 からオープンする。それに合わせて、フィナンシャル・タイムで一連の記事が公開されていて、そのうち気になった記事について考えたことをテキストとして残しておこうと思った。 オンライン・ビューイング・ルームによるデジタル体験の再評価が行われてるということ アート・アドバイザー、アート・ライターの Melanie Gerlis 氏のテキスト、オンラインでアートを買っているのは、どんな人なのか、また、買った作品は、どのよ

研究の方向性 その2

ようやく現実の時間軸に追いついた。 2019年4月から学び始めた現代アート、展覧会に出かけたり、本を読んだりしたことをまとめるのはもちろんのこと、そうしたことを記録しようと思い、12月頃にnoteを始めた。記憶が新鮮なうちに記録しておこうと思った次第。 12月は教授の指導がある。11月に提出した中間報告について講評。 中間報告にあたっては4月からのアート活動、自分の中に元々あるもの・あったもの、社会情勢と情況からアートの交点を議論したいと思っていた。 アートビジネスに