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奥鬼怒に在る秘境 「手白澤温泉」への道のりをオールドレンズでフィルムスナップ

どうもポラックです。

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今回は栃木県は奥日光のその先、奥鬼怒に在る秘境「手白澤温泉」への道のりをオールドレンズでフィルムスナップ。

ここは私が猛烈にオススメしたい温泉宿。

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場所はだいたい赤丸の辺り。

かなり山奥にあるのがお分かり頂けるかと。

以前私は「山奥にひっそりとあって歩いて行かないと辿り着けない様な秘境の温泉宿」を探していた。

そんな時に見つけた1枚の写真。

その写真は雪深い山奥に埋もれる様に建っているヒュッテの写真。

見つけた瞬間「ここだ。」と思いました。

調べると希望通り歩きでないと辿り着けない。

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とりあえずいきなり雪の季節はどうかと思って初訪は一昨年の4月。

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それでこの場所の虜に。

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再訪は昨年、真冬の2月。

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交通機関で行ける最終地点から雪の山中を歩いて4時間。(普通の方は2時間半くらいですが我が家は歩くのが遅い)

そして今回は秋(初冬ですかね)。

なにがそんなに良いのかって?

それはこれからお話ししましょう。

今回のカメラ

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今回は「Nikon F100」に
New NIKKOR 55mm F1.2」。

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カッコ良すぎる。普段登山の時は軽いF80の使用が多いけど今回はより安心できるF100に。

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F100はNikonの一眼で最もバランスのとれたデザインの一つだと思う。

レンズとファインダーの隙間が狭いとことか。(そのおかげで55mm F1.2だと爪が当たる)

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軍艦部左の三つ葉ボタンや

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ファインダーの丸窓もそうだけど、ずっしりとした重さや質感、シャッター音からも上級機らしさを感じる。

ただベタつきのある個体が多い。

私のF100もそうだっけど上記の方法で掃除して今はサラサラでピカピカ。

夫婦渕駐車場

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それでは手白澤温泉への道のり。

ここが車もしくはバスで来れる最終地点の「夫婦渕駐車場」。

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ここから橋を渡って奥鬼怒遊歩道を歩く。

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クマに注意と書いてあるが手白澤温泉の女将さんによると30年住んでるけど熊に会ったことはないそう。

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先ずは階段で急勾配をパス。

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急斜面を登って歩道側へ。

ここ奥鬼怒には4つの温泉がある。

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1番手前が八丁の湯。

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2つ目が加仁湯。

ここはバスの送迎があるので歩かなくても来ることが出来る。

3つ目が日光澤温泉。

写真が無いが風情ある建物の温泉。鬼怒沼へ行くには最もアクセスのいい宿。

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そして1番奥が手白澤温泉

他の温泉は立ち寄って入ることができるが手白澤温泉は宿泊者だけが入浴できる。

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この辺の紅葉は過ぎてしまった様子。

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整備されていて危険な箇所はほぼない。

鬼怒の中将乙姫橋

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吊り橋が見えてきた。

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かなり急勾配な階段を降る。

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ちなみに真冬だと階段で滑ると下の柵に直撃する恐れがありかなり危険。

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吊り橋ってなんか良いですよね。

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ここに流れる川は正しく鬼怒川。

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この川が最終的に利根川に合流する。

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遊歩道をひたすらに歩く。

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少しだけ紅葉が残っている。

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時折り岩の壁の脇を歩く。

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そして横には鬼怒川の流れる音が聞こえる。

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岩が落ちてきている場所や台風の被害を受けた道もあるが。

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キチンと整備されている。

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なので登山の初心者でも全く問題ない。

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秘境っていってもあまりに危険な道や激しい登山が必要ないこともここの魅力のひとつ。

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小さな沢から水が流れ落ちる。

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もちろん冬は凍りつく。

ニッ岩橋

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2つ目の橋。

砥の岩橋

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続いて3つ目の橋も渡る。

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看板も適度にあって道迷いも心配ない。

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沢にも小さな橋がかかる。

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小さな滝も流れ込む。

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道しるべもしっかりある。

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休憩すると川の流れる音だけが聞こえて気分がいい。

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奥鬼怒も苔が結構ある。

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紅葉が過ぎた山は少し寂しい雰囲気。

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冬はスノーシューハイクもできるが積もった直後でなければ軽アイゼンで充分。

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山の中を歩くのは気持ち良い。

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秋は落ち葉のクッションが膝に優しい。

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少しずつ上流の方へと進む。

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澄んだ沢に沈む紅葉が綺麗。

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私たちが遅いので談笑しながら歩く先輩たちにも抜かれます。笑

八丁の湯

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2時間ほどかけてようやく八丁の湯へ。

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八丁の湯の周りだけが紅葉が残っている。

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八丁の湯から橋を越えると。

加仁湯

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加仁湯に到着。山奥なのに立派な建物。

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ここまではほとんど登りませんが、手白澤温泉までは登りが続く。

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ここから中へと入っていく。

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ここから45分くらい。

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真冬はここは歩けないので林道から。

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結構な急坂を登る。でも階段になってます。

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ひたすら登り。

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小さな橋を越え。

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登った先はブナの森。

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なにか獣の様な木。

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一昨年の5月にもあった。

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森の中は綺麗な模様がたくさんある。

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歩いて見ているだけで不思議と癒される。

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ブナの森を越えると林道へと出る。

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ここまで来ればあと少し。

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まだ15:30ですが山の中は暗くなりつつある。

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空はまだまだ明るい。

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手白澤温泉ヒュッテが見えてきた。

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この沢が手白沢。横からは熱い温泉が流れ込んで湯気が立っている。

手白澤温泉

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到着しました。過去最速で3時間15分くらい笑

*ここからiPhone

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中は綺麗で床下は温泉の床暖房で温かい。

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この犬は看板犬の2代目岳。

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大人しくて人懐っこい。

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ここは山小屋ではなく温泉宿。

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部屋にはテレビもなくひたすらに静かな時間を過ごすことができる。(ちなみにWifiはある)

温泉

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着いたら夕食前に疲れた体を温泉で癒す。

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24時間温泉が出てます。お湯の蛇口なんてありません。

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宿泊者しか入れないので私はいつも誰ともほとんど会わずにこの露天風呂が貸し切りです。

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奥には雪化粧した山が見える。

控えめに言って極楽です。

露天風呂からは湯の流れる音と沢を流れる水の音だけが聞こえる。

寝そべって温泉に浸かると空には流れる雲。

普段の全てを忘れてボーッと熱い温泉に浸かる贅沢は本当に至福のひととき。

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昔から登山者にとって癒しの温泉だった。

なんとこの宿のご家族は兵次郎さんの子孫。

いまのご主人の代ですら最初は電気すら来ていなかったそう。今はネットが繋がってますが笑

最初は現地の木で建物を作っていったそう。たしかに道もなければなにも運べない。

こんな山奥に温泉宿を作るっていうのは並大抵ではない。

おかげで私はこんな最高の湯に浸かることができる。ありがたや〜

夕食

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この温泉宿のなにが最高かって温泉はもちろんだがご飯が美味しすぎる。

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山奥のクオリティじゃない。

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ここまで歩いてきて腹ペコってことを差し引いてもおかわり必須。

私はお酒飲まないんですがワインなんかも結構いい感じのリストがあります。

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初めてここに来て食事した時の感動は忘れられない。ただ今回若干味が変わった気がした。

以前は娘さんが料理しているようだったけど今は変わったみたいです。

私は娘さんのお味の方が好みかな。十二分に今回も美味しかったですもちろん。

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夕食後にデジタル一眼で空を撮ると薄曇りながら少し星が見えた。

残念ながら夜は雪が降っていた。

翌朝

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朝焼けに染まる奥の山。

前日はあまり寝ずに運転して更に歩いて来たこともあり爆睡してしまいました。

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もちろん朝風呂にも入る。

朝食

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朝ごはんももちろん美味。

*ここからフィルムカメラ

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気温0度。

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昨夜の雪が地面に残ってます。

いつも見送りをしてくれるご主人に今回は残念ながら会えませんでしたが優しい女将さんに見送られ帰路へ。

看板犬「岳」

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私たちが出発しようとすると岳が寄ってくる。女将さんが言うには行く気満々らしい。

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運が良いと岳が行きや帰り道の先導をしてくれると聞いたことがありましたが、今回は私たちの先導をしてくれた!

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ラッキーでした。

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私たちが遅いと何度も立ち止まって振り返って待ってくれている。可愛すぎる。

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女将さんに聞くといつの間にか泊まりにくるお客さんの送り迎えをするようになったそう。

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こんなことあるんですね。

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八丁の湯まで戻ってくると。

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八丁の看板犬⁉︎

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岳は嫌そうで相手にしてない感じ。

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帰りは空は晴れているのに小雪が舞い散る天気でなんとも幻想的。

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こちらのワンコはすごい勢いで元気に走り回っていた。

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そろそろ山は冬の訪れ。

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私たちがあまりに遅いとので別のおじさんたちについていってしまった。。。

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名残り惜しむように写真を撮る。

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午前中の光が綺麗。

*ここからD610

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帰りは滝を見に。

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New NIKKOR 55mm F1.2の開放の描写は面白い。

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浮き出る様な立体感。

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こちらは絞っての撮影。

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開放だとここまでトロける。

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最後の階段を降り

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帰ってきました。

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駐車場に岳の姿が。

いかがでしょうか

温泉・食事・宿のどれをとっても素晴らしい。

且つ山奥の秘境でありながら比較的どなたでも行くことができる。

秘境ではあるけれど命を掛けて行くようなこともありません。

自然を満喫しながら程良く疲れた体を温泉で癒し、美味しい食事をして静かな夜を過ごす。

贅沢な時間です。

私の猛烈にオススメの温泉宿でした。

ちなみに結構予約取れないので早め(2か月前からかな)のご連絡を!

こちらHP👆

行き方

車で行く場合

東北道宇都宮IC→日光宇都宮道路→日光IC→国道119号を日光方面→夫婦渕駐車場

電車とバスの場合(東京から

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スペーシアきぬがわ号もしくはJRの日光号で新宿→鬼怒川温泉駅→市営バスで夫婦渕駐車場

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えきねっとから予約するとかなり割引きが効きます!

オマケ そば処 北の路

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夫婦渕まで車で行く途中にある蕎麦屋さん。

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ここもオススメです。

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天ぷらの盛り合わせ。季節によって違う内容ですが秋のキノコの天ぷら美味しすぎ。

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そばも本格十割蕎麦。

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店内も風情がある。

ご主人が気さくに声をかけてくれ、お茶が冷めたら温かいお茶を入れ直してくれたりしながら色々とお話ししてくれます。

ここのそばを食べてから奥鬼怒温泉郷へ是非。


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