#タイ反政府デモについて

 タイで、若者を中心とする反政府デモが拡大し、プラユット首相による強権政治に対する不満が噴出している。

 タイの首都、バンコクの王宮前広場では、5万人規模のデモが行われた。

 タイでは、昨年3月の総選挙(下院選挙)を経て、反軍事政権勢力であるタクシン元首相派のタイ貢献党が第一党となり、親軍事政権勢力である国民国家の力の党が第二党となった。反軍政を明言している政党の合計議席は下院の過半数を満たせず、軍事政権のプラユット暫定首相が続投し、軍の影響が色濃い統治が続いている。

 軍事政権下で制定された新憲法によって、軍が支持する人物が首相に選ばれやすい仕組みになっており、プラユット氏は総選挙後も首相にとどまる。また、反軍事政権を掲げる野党は、解党を命じられている。

 プラユット氏は、新型コロナウイルスの感染拡大抑止を名目に、反政府勢力への締め付けを強化している。一日当たりの新規感染者数が比較的少ないにもかかわらず、3月に発せられた非常事態宣言は延長を繰り返し、今もなお続く。

 非常事態宣言下では首相に権限が集中し、トップダウンで集会禁止や言論統制が可能だ。反政府活動参加者の多くが訴追されたり、警告を受けている。

 民主主義国家であるならば、感染症対策に国民の権利の大幅な制限をするなど、政治利用をするべきでない。

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