データに見られる家庭内のジェンダーギャップ?実際はうまくいっている夫婦も多い
令和フェミニズムの提唱者、秋本枝央です。
noteのトップページで、偶然見つけた記事をご紹介します。
わたしは、女性の特権をことさらに主張する現在のフェミニズムには反対です。この記事の「女性の不満ばかりを強調する記事に違和感を覚える」という内容に共感しました。
またメディアにおいては印象操作のために、参考データが適切に使われていないケースがあることが指摘されており、参考になりました。
女性は男性よりも負担を強いられている?
引用元のYahoo記事では次のように語られています。(わかりやすいように一部書き換えました)
共働き世帯夫婦への質問
■「お互いの仕事量に比べて家事分担が不公平に感じている?」
はい→女性:43.4% 男性:26.0%
■「育児をもっと夫が担うべきだ」
はい→女性:44.4% 男性:26.6%
元記事には「家事や育児の分担がうまくいかず、女性が不満を抱えている実情がうかがえます。」とあり、これだけを見ると女性ばかりが苦労をしているような印象を受けます。
話し合おうとしない妻も悪い
データ上では多くの女性が、家事・育児分担に不平等を感じている印象を受けますが、わたしは何事においても「男性(女性)だけが悪い」ということはあり得ないと思っています。
夫婦の問題においては両成敗が基本。歯車が合わない、なにかがおかしいと感じたら、話し合う必要があると考えます。
家事分担における不満を、いったいどれだけの女性が「適切な表現で(ケンカにならない言い方で)」伝えられているだろうと疑問に思います。
「もっとこうしてほしいのに」と思うことがあれば、言い方を考えながらハッキリと夫に伝える必要があり、夫の方も真摯に受け止める必要があります。それが協力関係にある男女のあるべき姿なのではないでしょうか?
「女性の方が不満を感じる割合が高いから、女性の方がつらい。男性が悪い」ということに帰結しても、問題はなにも解決しません。
実際は、うまくいっている家庭は多い
引用元のデータには続きがあります。
共働き世帯への質問
■「育児分担は適当だと思うか?」
はい→女性:36.8% 男性:48.1%
「家事分担は不公平に感じるか?」という質問においては「はい」と答える共働き世帯の女性は4割を超えましたが、「育児分担は適当だと思うか?」という質問に対しては「はい」と答える女性は36.8%という結果になりました。
この結果をどう読み解くかですが、家事(選択や掃除など)においては妻の方が多くやっているが、育児に関してはやや満足している女性が多いということではないでしょうか。
女性の満足感が半数に達しないのが残念なところですが、思っているよりは満足している人は多い結果だと言えます。
データに見られるジェンダーギャップ
以上のデータを見ていて面白いと思ったのが、どの項目においても男性は実際の仕事量よりも「自分はできている」と評価している点です。
女性は自分のことを実際よりもネガティブに評価し、男性は実際よりもポジティブに評価するという男女差が如実に表れていると感じます。
このデータはあくまでも男女それぞれの「主観」によるもので、実際の家庭の様子を覗けば、
夫は本当になにもしていないのに自己評価だけは高い
妻は夫のいいところを見ずに過小評価している
このようなケースもあるでしょう。「わたしばかりが大変」「俺だってちゃんとしてる」という評価のギャップは、男女の考え方の違いからくるものが大きいです。
パートナーへの不満を解消するには?
家事・育児の分担に対する不満は、互いに口に出さないとわかりません。
まずは相手に言葉で伝えない限りは問題が可視化されないので、女性はモヤモヤと内に溜め込んでばかりいないで、まずは相手に伝える勇気を持ちましょう。
男性はそれを軽くあしらったり、プライドではねつけたりせず、きちんと受け止めることが大切です。
カップル・夫婦の問題は、「男性は問題ないと感じている/女性は不満に感じている」という認識のズレが多く発生しがちです。それはお互いに腹を割って話し合う勇気がないのと、状況が悪化するのを恐れて向き合わないことが原因です。
女性はささいなことでも、言葉で伝える
男性は勝手に納得せず、相手の言動に気を配る
というお互いの工夫が大切になると考えます。話し合いは喧嘩ではありません。よりよくするための確認作業ですので、怖がらずに相手を向き合う勇気を持ちましょう。
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