コント:河童
A:なんかさ、古いアルバム観てたらさ、こんな写真が出てきたんだよ。
B:ん?これ、河童が写ってんじゃん!
A:そうなんだよ。気味悪いから捨てようと思ってさ。
B:いやいや、これは、世紀の大発見だよ。世の中に発表するべきだよ。週刊誌に売りに行こう!100万くらいで買ってくれるかもしれない。
A:今どき東スポでも1万で買ってくれるかどうかだろ河童なんて(笑)
B:とりあえずこれが河童だということを証明しに行こう。
A:どこへ?
B:専門家だよ。東京に河童の専門的な研究所がある。
A:なんで知ってんだよ。ホントかよ。
〈建物へ〉
B:これだよ。
A:東京都立カッパドキア河童研究所……?俺は降りるよ。
B:まあまあ、ここに権威と言われる教授がいるんだよ。
A:そんなことよりカッパドキア関係ねーだろ!
B:うるさいなあ、行くぞ。
〈教授室の前へ〉
A:(名札を観ながら)デ、デヴィット・カッパーフィールド?!マジで俺は降りる。写真も捨てる。
B:(無視してドアを)トントン。
教授:ようこそ、河童のことが聞きたいんだね。
B:はい、よろしくお願いします。
A:昼間っから黄桜飲んでるよ……。
教授:河童のことを話す前に、僕は、ロンドンの郊外、ミュンスターで生まれたんだ。暮らしは貧乏でね……。小学校のときからバイトしてた。それからーー。
A:(キャッチャー・イン・ザ・ライ!!!)
(了)
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