幸せすぎて消えたいとは


先週末から3連休をとり、5年ぶりの県外旅行に行ってきた。
5年ぶり、本当によく耐えたものだ。
コロナの自粛期間もあり、3年前姉の結婚式で東京に一泊して以来県外には出ていなかった。
旅行ともなれば5年ぶり、あのどん底失恋の傷心旅行以来だ。

行先は北海道。5年前、2回行った傷心旅行のうちのひとつが北海道だった。あの時は別れる数か月前の冷却期間中で、激やせして肌ぼろぼろだったなあ。
大学時代の先輩が北海道出身ということで、今回5年ぶりの再会兼ねて観光に付き合ってもらった。

一日目は札幌。
ちょうどオータムフェスト最終日で予定を組んでいて、とても寒かったからカイロ2枚とタイツ買い足しで臨んだ。
屋台ご飯をつまみながらお酒を飲むのでがっつり食べたわけではないけど、焼きホタテと焼き蟹が食べれたので満足。カニみそもしっかりあって美味しすぎた。カニみそを食べるのは初めてに近かったのだけど、北海道で体験できて良かった。
その後近くの通りではしご酒とカラオケをし、一日目は終了。

二日目は小樽。
ゆっくり起きて札幌駅に向かう途中のカフェで遅めのモーニング。
昼過ぎに小樽駅に到着し、バスで天狗山ロープウェイへ。
飛行機含め乗ってから気付いたのだけど、私高いところそれなりに怖いんだった。怖くて乗れないほどではないけど、変に下を見てはいけないと遠くの景色を楽しもうとしていた気がする。
初日と違って晴れていたから、とても気持ちが良かった。
上った先にある神社もお参りし、展望台のベンチで一望する時間は最高で、時間に余裕があったらベンチだけで30分は動かなかったと思う。

なんだかんだ1時間はロープウェイと展望台を楽しみ、小樽の街中まで帰ってきたのが14時半頃。
お昼を食べていなかったので、念願の回転寿司へ。15時近いのに混んでいたけど、2人というのもあって案内は早めだった。
夜のことも考え、2人合わせて10皿少し程度だった気がするけど、普段の回転寿司では味わえない美味しさに感動した。
北海道は回転寿司も美味しいというのは本当だった。

食事後、堺町通り商店街を散策し、和たくしー(人力車の自転車版)で小樽運河周辺を回った後、ちょうどよく日も暮れて小樽運河周辺を歩きながら写真撮影。
綺麗な景色と先輩の可愛い、美しい姿を写真に収めることができて大満足。あまりにロマンチック、美しすぎて途中泣きかけてたし感動で胸が締め付けられた。大分情緒おかしい絡みをしていた気がする。
「ここにいる全てのカップルに幸あれ」とか言ってたし。

運河で大量に写真撮影をした後、札幌駅に戻ってきたのが20時前くらい。
近くのビルで食事後、22時前に先輩とは解散。

三日目最終日。
二日目で大分満喫しており、最終日頑張って北海道神宮に行こうか悩んで調べていたら、大通り公園から歩いて行ける距離に頓宮があることを知ったので行くことにした。

その前に友人おすすめの「どんぐり」というパン屋さんで定番ちくわパンとその他諸々買い、コーヒーもテイクアウトして大通り公園へ。
さっぽろテレビ塔の下、晴れた日の公園のベンチに座っていただくコーヒーとパンが美味しいんだこれが。
個人的にはこの時間が一番幸せをかみしめていた気がする。
静かにじんわりと、
「このまま消えていなくなれたらそれも幸せだなあ。思い残すことが何もないくらい素敵な時間だったな。いっそ消えてなくなりたいなあ。」
などと、とても穏やかに暗いことを考えていた。

帰るのが嫌というのはあったけど、そういうことじゃなくて、なんだか人生の最後でもいいくらいの幸せや感動をかみしめた期間だったのだ。

そんなノスタルジックな朝食時間を過ごした後、北海道神宮頓宮へ。
平日だから参拝者も混んでなくて、のんびりとお参りできた。
色々お願いしたかった気もするけど、楽しい旅を過ごせた感謝と、少しの願望を祈って札幌駅に戻った。

JRで新千歳空港に向かい、あとは帰宅する気持ちの準備とお土産を買うだけ。一人で行く北海道旅行は今回で3回目なのだが、初めての時は弾丸かつちょっとスポットに行ってお土産だけ大量に買って帰るだけで「お土産買いに来た人」になっていたので、反省をもとに行く前から候補を決めていた。
おかげで迷わず淡々と買えたけど、お世話になっている人や友人などなんだかんだそれなりの量になってしまい、やっぱりお土産大量買いの沼からは抜けられなかった。

これはもはや魅力的なお土産を大量に売っているのが悪い。
5年ぶりの旅行というのもあって日頃のお礼として渡したい人もいたからいいのだ。
今年度中に行くであろう(希望)京都旅行ではお土産は最小限、ちゃんと自分の為に買おう。

そんなこんなで、充実した2泊3日の札幌旅行を終え、帰路についた。
旅行をしたからなにもかもが浄化されるわけではないし、普通に現実に戻ってきたのだけど、それでも今回の時間は本当に久しぶりのリフレッシュ、心の洗濯になった気がする。

旅行でしか味わえないものを堪能し尽くした感じ。
仕事は相変わらず嫌だし、他でも増えそうな業務に面倒くささは感じているけれど、次の春までに京都旅行を実現させるべく、生きていこうと思う。

楽しかった。おやすみなさい。


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