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小学生の頃の私が、死について感じたこと

今回のテーマは「死」です。ショッキングな表現や描写はなるべく避けて書きますが、少しだけ悲しい内容にはなります。トラウマをお持ちの方はご注意ください。

小学生の頃、母を病気で亡くしました。息を引き取る瞬間は一緒にいることが出来なかったのですが、翌日に母の身体が(自宅に)運ばれてきました。

しばらくは「ふーん…」という感じで母を見ていたのですが、ちょっとした好奇心で母の身体に手を伸ばしてみることにしました(亡くなった実感がなかったのか、私は妙に淡々としていたんです)

手を伸ばしてみて、愕然としました。それは冷たい塊(カタマリ)でした。
「塊」と「魂」は、漢字のかたちがよく似ていますが、それらは対極にあるような存在だと思っています。このカタマリに、数日前まで魂が宿っていたとはとても考えられませんでした。

私は覚えていました。その手はあたたかくって、いい匂いがして、とっても柔らかかったことを。毎日のように母の体温を感じていましたから。

それが魂が抜けるだけで、こんなにも冷たくて無機質なものに変わってしまうなんて。母の身体はすぐそこにありますが、もうこれは母ではないんだなと感じました。そして、なんだかとても恐ろしいことを知ってしまった気がして、私はすぐに手を戻しました。

あの時の感触は一生忘れないと思います。


話は変わって現在のことなのですが、

普段、友達や彼氏といる時に手を繋いだり腕を組んだりしてしまいます。もう22にもなって恥ずかしいことなのは分かっているのですが…昔からの癖で、人間の体温を感じるとなんだかとっても安心するんです。

温かいってありがたい。人間の温かさって、本当にありがたいですね。これからも、みんなずっと健やかでいてほしいです。


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