見出し画像

京都手書道具市、ぶらりレポ

いざ、“京都手書道具市”へ

2022年9月9日(金)〜11日(日)にかけて、京都文化博物館 別館にて開催される“京都手書道具市”。
筆記具に紙もの、インクなど……手書きにまつわるたくさんの文具たちが、京都にやってきてくれました。

偶然告知を見かけた時から「これは絶対行きたい…!」と息巻いていただけに、本日、無事参加できたことにただただ感謝しかありません。
会場内で対応にあたられていたスタッフの皆様には、この場を借りてお礼を申し上げます。そして出展してくださったメーカーさん、作家さん達にも。

まさに目と心の保養。そんな空間に浸っていたからか、今もどこかふわふわ浮き足だった気分で文章を綴っています。

今回、事前にいくつか欲しい文具をピックアップしていたので、開場後はまずお目当てのブースへ。
お客さんがお店の方と会話されている様子に文具愛を感じながら、こそこそと一周し、ばっちり目的を達成できました。

もちろん、その場で目にしてかなり迷ったものも多々ありまして。
「ちょっと待って、めっちゃ可愛い!」「欲しいー!」「どうする?買う?買わない?」と脳内議会がひとりで紛糾する始末。
だってマスキングテープもノートもレターセットも全部欲しくなるんですもの…と誰にともなく言い訳しつつ、買い物を全力で楽しんだのでした。

さて、すでにお気に入りすぎて「使うのがもったいない症候群」にかかりそうな戦利品たちについて、ちょっとだけ語らせてください。


KA-KU【文具限定鞄】

筆記具やインクを中心に扱っておられるKA-KUさん。大阪店(残念ながら閉店されてしまいました…)には行けずじまいだったので、ぜひ見たいブースのひとつでした。

さらにTwitterでこの限定セットの販売を知り、もう行くっきゃないなと。
何せ中身は【オリジナルインクと台湾文具の詰め合わせ】という豪華さながら、相当価格の半額で買えてしまうんです。
私の中に流れる関西の血が騒がずにいられようか…いや、いられまい。
そんな訳で狙っていた限定セット、実際に内容を見ても、本当に買ってよかったと思います。

オリジナルインクは、「おはようおかえり」というタイトルからして心惹かれる響き。
朝を迎えて薄く澄んだ空にきらきらと星の名残が残っているかのような、幻想的な水色がたまりません。

台湾文具を広げてみれば、ノスタルジックだったりキュートだったりと、華やかな夜市を旅している気分になりました。
特に国語や算数の作業簿は、小学生の学習帳に似ていて、郷愁を誘うことこの上ないレイアウトです。
個人的には、朝活書写用のノートにしようかな、なんて目論んでいます。
またIWIのボールペンはノック式で使いやすく、カーキ色が愛用中のロルバーンノートにぴったり。勝手に運命を感じています。
改めて台湾の文具にときめかせてもらいました。


ASANEL【フレークシール】

ASANELさんとパピアプラッツさんによるフレークシールも、とても欲しかったアイテム。
マスキングテープ素材のシールは透け感があって、どんな紙に貼り付けても馴染んでくれるところに惹かれます。

私が購入させてもらったのは、【花と針仕事】のシールでした。


「やさしくてあったかい、を形にしたらこうなるのかな」
私の中で、ASANELさんの文具にはこんなイメージがあります。
近すぎず遠すぎず、けれど目が合えばにっこりと笑いかけてくれる存在。だからいつまでも心に残って、大事にしたくなる…。
丁寧に針仕事をするように、フレークシールたちの使いみちを考えたいと思います。


ヨハク【マスキングテープ テンキアメ】

ヨハクさんのマスキングテープはどれにするか最後まで悩みつつも、初志貫徹で【テンキアメ】に決めました。

もう、なんと言っても薄い桃色や黄色のグラデーションがあまりにもきれいで。
天気雨のひとことから、こんな風に色の世界が広がるなんて想像できるでしょうか。

ヨハクさんの余白は、持ち主を受け止めてくれるやさしさに満ちているなあと思わずにいられません。


cozycaproducts【布川愛子 一筆箋】

cozycaproductsさんの文具は、どれもこれも私の好みど真ん中を射抜いてくれるものばかり。今度はぜひ、京都の直営店にも行きたいところです。

ブロックメモに、レターセット…魅力しかない品揃えの中から、どうしても買わずにいられなかったのが、布川愛子さんの一筆箋でした。

うさぎやリスなど動物たちがおめかしをしたイラスト。ドレスの部分に文字が書けるようになっていて、ひとこと二言メッセージを添えるのにちょうどいいスペースになっています。
いっそ何も書かずに1枚ずつ飾っておきたいくらい、おしゃれをした動物たちの愛くるしさといったら!
一筆箋を手にとってぱらりとめくった瞬間、この子たちを連れて帰ろうと決意するには充分でした。

しばらくは「使わずにとっておきたい」と「この可愛さを誰かと共有したい」というジレンマの板挟みになりそうです。


手書きっていいよね、なんて言ってみたい

京都手書道具市には、年齢や性別を問わず大勢の方がいらっしゃっていて。
それぞれ好きな文具や使い方、使う頻度は違うとしても、「書く(描く)ことが好き」な気持ちは同じなんだろうなと、ほっこりした気持ちになりました。
活気のある場所で文具をあれこれ吟味できるのも、イベントの醍醐味。
また機会があれば足を運び、文具に会いに行こうと思う次第です。


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?