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動いてくれないのは?

「ごはんだよ。手を洗おう」
放課後デイで、発達凸凹さんゆっくりさんに対してそんな促しをした時に、全然動いてくれないことはよくあります。

スタッフからも
「なんで動いてくれないんだろう?」
「どうしたら動いてくれるのかな?」
とよく話があります。



私は、そこには考えるポイントがあると思います。

まずは、相手が促しを理解しているのか。
言葉の理解があるのか。
相手が理解できるような視覚的なツールなどを使っているか。
まずは、相手に合わせた方法でコミュニケーションを取り、促しを理解できるようにすることが大切です。


次に、促しを理解できていたとしたら、伝えられていることを飲み込むペース、飲み込んだことに対して表現するまでのペースがあります。
物事を理解するペースや表出するペースは人それぞれです。
ゆっくり飲み込む、ゆっくり表出する人かもしれません。
なので、少し待ったりペースを合わせたりすることも必要です。

また、気持ちもあります。
嫌かもしれないし、イライラしているかもしれない。
言葉での表現が難しい人だと「待って」「あとで」と伝えることが難しいかもしれません。
相手がどのような気持ちなのかを汲み取ったり想像したりする必要があります。
その上で、様子を見ることも必要です。

支援としては、相手が表現できる方法を考えること、支援者が汲み取れる方法を考えることが必要です。


放課後デイのような集団生活や社会生活や中では、促しをすることが多いです。
基本はこちらの都合です。押しつけにならないようにしたい、ペースを守ってあげたい気持ちもありますが、社会で生活する以上、制約もあります。

どう理解して動いてもらうか、私たちと感覚の違う人とどう折り合いをつけていくかはずっと課題だと思います。




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