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大人のルールと子どもの理由

先日、デイの子どもが危険なことをした時に、
「危ないからそれはしないでほしい」
と伝えた後、その子が危険な行動をしたのは、もしかしたらこういう理由があったのかもしれないということがわかることがありました。
私は頭ごなしにこちらのルールを押しつけてしまったのかもしれないと苦い思いを感じました。

凸凹さんの放課後デイで働いていて、したくないと思うのは、子どもを常識やルールで縛ることです。

だけど、放課後デイで働いていて、気づいたらしてしまっているのが、子どもを常識やルールで縛ることです。

矛盾です。

たくさんの人がいて、限られた時間があって、約束があって、秩序を保たないといけない、その中で、完全に自由というのは難しい。
社会で生きる以上、ある程度の制約は必要です。

だけど、世間一般の常識を押しつけるのは嫌です。

自由で縛られないところが素晴らしい子どもたち。
世間の不必要な常識の中で生きづらさを感じていた子どもたち。
できる限り自分らしくのびのび過ごしてほしいです。

そこに折り合いをどう考えていくかが問われます。

私はそこに何度も葛藤してきました。


組織人として、組織の中で子どもを預かるためには安全は第一です。
今は世間の目も厳しいです。
組織としての責任、ルールや制約が優先してしまうことがあります。

何か事故があった時には特にそのことが厳しくなりがちです。
組織の体制や環境を見直すことはもちろん、子どもによっては、約束やルールを決めたり、それを伝えたりしていくことがあります。


だけど、その中で、まず子どもの気持ちは大切にしてあげたいと思いました。

ルールやだめなことはわかっている。
けど、子どもにはその行動をする理由があった。

どんなに普段言葉が達者でも、いざとなると上手く伝えられないことがあります。
その子なりの感性を持っているから、考え方や感じ方は大人と違うことも多いです。

なぜその行動をしたのかを知ろうとしなければいけないと思います。
わからないかもしれないけど、その子のことを知っていくこと、知ろうとすること。

知りたい。
教えて。
まずその気持ちが大切だと思いました。


そして、時にはルールを決めたり伝えたりする必要があります。
だけど、それは、大切なあなたが危ない目に遭ってほしくないからです。
頭ごなしの常識やルールではなく、あなたのことを大切に思っているからそうしてほしいのです。

そのことは伝えないといけないと思いました。




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