シナリオ・センター 基礎科 全11課題(pdfファイル)
シナリオ・センターとは
シナリオ・ライターを養成する学校である!多くの脚本家、作家を生み出しており、僕のような素人でもここで学べば、プロの作家になるのも夢ではない!・・・はずです。
東京校
大阪校
というわけで基礎科の授業(全12回)を受けてきました。基本的には人物、セリフ、ト書きと言われる映像描写からなるドラマ脚本の書き方について学びます。
ここではその授業ごとに出された課題をまるごと!pdfで置いておきます。荒削りで無茶苦茶な部分もありますが、なにかの参考になれば。
ちなみに基礎科→研修科→作家集団とランクアップしていく形です。現在私は研修科に所属しており、全30課題(悲鳴)の道半ばというところです。
シナリオセンターでは小説やラジオドラマ、エッセイなども学べるのですが、ここではドラマ(映像のあるもの)の脚本として書いているとお考え下さい。
課題の原稿用紙枚数は徐々に増えていき、最終的には20枚。11課題の合計は約100枚!です!
素人がシナリオセンターの授業を受け、ドラマの脚本に挑戦したらこうなるぞ!というのを見て頂ければ幸いでございます。
【課題1 身辺雑記(原稿用紙2枚)】
タイトル「笑顔のモデル」
初の課題となる「身辺雑記」。身の回りの日常の1コマを描く。
動きや表情など、映像としての意識を持って書くことの必要性を学ぶ。
【課題2 迷っている人(原稿用紙3枚)】
タイトル「若木へ」
どう考えても3枚でやる内容ではない(笑)。主人公を中心に描くという、基本の基本が出来ていない。
肝心の「迷っている」シーンが描けていない。
【課題3 始まり(原稿用紙4枚)】
タイトル「土まみれのトド」
主人公を除いた会話で、事情を説明させようとする悪い癖が前回から続いている。それでも「始まり」というテーマに沿って、主人公がアクションを起こしているという点では、前回よりは幾分マシ。
【課題4 ハンカチ(原稿用紙6枚)】
タイトル「そのバラは散らずに」
主人公がなにかをがんばっている、そういう基本的なストーリーの軸があるとの評価。動機と目標が、主人公への共感を呼ぶのだと学ぶ。
ハンカチという「小道具」を登場させることが今回の課題。主人公の気持ちを印象付けるためや、謎解きのトリックなど、ドラマにおいてとても重要なもの。
※「撫でる」の誤字があります。この後もちょくちょくミスってます。申し訳ございません。
【課題5 一年後(原稿用紙8枚)】
タイトル「座して燃ゆ」
一年という時を経過させることで、その後の変化を描く、、、というのが課題ですが・・・。主人公が登場せず終わってしまいました。
心情の変化自体はありますし、そこに対する評価もあったのですが、課題とすれ違ってしまったような形。
まず人物が多すぎた。この反省で次は二人になっている(笑)。
【課題6 魅力ある叔父(原稿用紙10枚)】
タイトル「ロング・ドライブ」
あらすじ
大学生カップルの恵太とミカ。車の運転免許取得目指す恵太に対して、ドライブに連れて行ってと頼むミカ。ドライブ・デートを成功させるため、恵太の努力の日々が始まる。
登場人物を削った結果、課題の叔父さんすら登場していない(笑)。「叔父さんは主人公でなくともよい」と、一応言われていたので、特にその点については言及なし。これでいいのか本当に(たぶんよくない)。
【課題7 出会い(原稿用紙10枚)】
タイトル「stand up!」
あらすじ
英語が苦手なハーフのジン。家庭教師の有馬の一言で、自分の好きなことをやろうという気になると同時に、絵本の話作りに興味を持つ。
今更ながら、設定の垂れ流しっていう感じでドラマ感が薄い。アイデアや伏線は評価されているものの、イマイチ人物と人物のぶつかりがない。それを見透かすかのように、人物同士のぶつかりが次回以降の課題となっていることに驚く。
【課題8 ラブ・シーン(原稿用紙15枚)】
タイトル「となりの王子様」
あらすじ
漫才コンビを組むリン子とシュウ。シュウに不満を持つリン子だが、それ以上に二人の間には愛があった。しかしある日、突如所属事務所の社長に解散の宣告受ける。
ラブ・シーンがぬるい(笑)。解散宣告の後に二人のシーンを入れた方が、もっと激しくなったかなあと。いや別にラブ・シーンの激しさを競う課題ではないのだが・・・。
【課題9 喧嘩(原稿用紙11枚)】
タイトル「涙橋」
あらすじ
江戸時代。大工である主人公・平吉と、その弟はお互いを大事に思いながら暮らしている。病気の弟のため、薬を買う金を得るために平吉が大仕事を買って出る。
なんとなく舞台を江戸時代にした。喧嘩といえば江戸っ子だからね。お互いの気持ちがぶつかる、人と人との「対立」はドラマにおいて重要であると学んだ課題。
【課題10 秘密(原稿用紙20枚)】
タイトル「あなたは死なないで」
あらすじ
尊厳死が認められた社会(東北州)に生きる医者、桐山。安楽死を希望する一人の女が訪ねてくるが、桐山には彼女の処遇を軽々に決められない過去があった。
課題は「秘密」であるが、「回想」を入れるという条件も課されている。回想で主人公の過去(秘密)を示すという描き方に評価は得られた。しかしながら相変わらず設定の垂れ流し感が強い。「尊厳死」が日本で行われているという設定にするため、道州制導入という複雑な社会設定になっている。この反省を生かして次は比較的、シンプルな話に。
【課題11 告白(原稿用紙20枚)】
タイトル「春風」
あらすじ
旧士族の家に生まれた主人公・一斗。厳しい父に育てられ、将来も決められている。唯一の癒しは花の絵を描くこと、そしてそれが少女・ハルとの出会いと絆を生む。
「付き合ってください」「はい、よろこんで」みたいなのは面白くないな、と思って書いたもの。「20枚では結末まで詰め込むより、ひとつのシーンを丁寧に描写しよう」との評価を受けたものの、これはこれでいいか・・・と自分では思っている。ハルちゃんのシーン短いもんね、ごめんなさい。
以上で全11課題でした!
誤字・脱字や訂正箇所などありますが、素人がシナリオ・センターの授業を受けて書いてみるとこうなるんだ!というのを知っていただければ幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。
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