【経験談】男性第一号の育休取得。取得して得た宝 〜③育児休業中に得たこと〜

●前回のおさらい

第二子を不妊治療の末、授かったは今から10年ほど前の事。
妻のキャリアを尊重したいこと、私の子育てや家族への思いから、
半年間の育児休業を取得することにしました。

今回は、育児休業中に得たことを綴ります。

月並みに「かけがえの無い時間だった」と終わらないよう、気をつけます。


●育児休業を始めて

一人目の子どもで多少の家事・育児は経験していたため、
・数時間おきにやってくるミルクとその後のゲップを出させること
・おむつ交換
・お風呂での身体洗い
・子供が寝ている間に、体力回復のため仮眠を取る
などなど

ある程度のことはできると、高をくくっていました。
この慢心が大間違いでした!

赤ちゃんは甘くありませんでした。

育児を経験したと言っても、全く同じ子どもに対して行うものではないので、その子(赤ちゃん)なりの接し方が必要だと、すぐに痛感しました。

一人目にうまくいった泣き止ませ方が効かない。
一人目の子どもの生活リズムと二人目の子どもは違う人間だから
リズムや性格、好みが違うこと。

「子ども」とひとくくりにするのではなく、
「一人の人間」として、「この子はどういう子かな、何が好きなのかな、
何がイヤなのかな」とよく知ることが大切だと、
すぐに気付かされました。

一般論やパパ、ママ側のペースに染めようとするとうまく行かない。
今目の前にいる子どものことをよく見て、よく知り、愛情を注いであげることが大切だと感じました。

すると、
・ミルクをあげる時にも、わずかな量や温度、あげるタイミングを気にかけてあげること
・おむつを替える時にも、身体の体温や汗を感じて、暑そうなら汗をぬぐってあげることや涼しくしてあげること、
・身体をガーゼで洗うときにも、気持ちよさそうにしていれば、
いつもより長めにゴシゴシしてあげること
などなど、
一つ一つの関わり方が丁寧になり、どうしたら心地よいと思ってくれるかなぁと考えるようになりました。

育児休業での学びその1

赤ちゃんに何かしてあげる時には、漫然とやるな。
まごころと思いやりを持って接してあげることが大切だと学びました。


●保育園に入れるまでの地域との関わり

お散歩するには心地良い時には、抱っこをしながら近所を散歩しました。
そのうち、地域でパパママ学級を催していることを知り、試しに参加してみました。

参加したのは
・市町村が実施している栄養教室
・NPO主催のベビーマッサージ教室
・地域で実施している育児教室
など。

参加してすぐに直面したことは、男性が一人もいないことでした。
薄々、そうなんじゃ無いかと思っていましたが、パパの参加率が皆無でした。

育児をしていると、地元に友人がいない限り社会との関わりが薄くなってきます。
私の場合は、今住んでいるところは地元ではないので、知人はおりません。
なので、情報を仕入れるのは公の場からの情報や妻からでした。

育児休業での学びその2

地域が実施しているイベントに参加することで、子どもが育つ地域との接点を持つことができ、子育てする環境への理解が深まる。仲間ができる。

これが、育児休業で得たものの2つ目です。

※ただし、お父さんの参加率は少ないため、飛び込む勇気が必要!
参加した結論はとても良かったです!
栄養教室、マッサージ教室、地域の活動など、
父子ともに息抜きになったり、社会との繋がりが持てたことはプラスになったと思っています。

●赤ちゃんのマネージャーとして

生後数ヶ月もすると、やってくるのは検診、予防接種、保育園入園の準備など、マネージャーとしての仕事です。
母子手帳を見ながら、いつ、どこへ検診へ行ったら良いのか。
予防接種の嵐を乗り切るためのスケジュール管理。
これも、いつ、どこの病院へ行けばいいか調べ、注射によっては2種類同時に受けられるか確認するなど、結構忙しい。

そして、保育園入園準備。

赤ちゃんが寝ている間に仮眠をするというのは、育休後すぐに潰え、
マネージャーとして、日程調整、書類作成、今日食べたもの・トイレの状況、ご機嫌などの日記をつけることに時間を費やしました。

育児休業での学びその3

赤ちゃんを育てるのって本当に大変だな、日々面倒を見る以外にも
病気から身を護るためにこんなに沢山の予防接種を受ける必要があるのか、ということであったり、
保育園を入れるまでの保護者としての苦労であったり、
日々の健康管理(赤ちゃんだけでなく、家族みんなの)の大変さなどなど、

仕事と家庭を両立することの大変さ、
これを実感しました。

子育て中の方が同じ会社にはいますが、
その人たちのワークライフバランスの「ライフ」の部分も気にかけられる
人間になりたい、と思ったのは、育児の大変さを経験したからこそ得られたものだと思っています。

●終わりに

駆け足でしたが、
育児休業中に得たことを3点ご紹介しました。

よく現場を知ることが大切とは言いますが、育児も同様ですね。
やってみて良い点や苦労が分かる。
分かるからこそ、同じ境遇に居る人に寄り添うことができる。
やった経験があるからこそ、オススメすることができる。
やった結果、経験したことを話すことができる。

育児休業で得たものは、その後の人生を豊かにすることができました。
赤ちゃんだけでなく、人に対しても優しく接することができるよう、
一人の人間として成長させてくれたと思っています。

●予告


育児休業を取得してシリーズも残り2回を予定しています。
次回は、育児休業を取得してから現在まで、というテーマで、
その後の子どもと私との関係性を少し紐解いてみたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
一人でも男性の育児参加、育休取得の励みになれば嬉しいです。

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