宇宙不動産
こちら太陽系課。
部下「部長!大変です!!」
部長「なんだ!どうした!?」
部下「今期、当課の決算は大赤字の見込みです。
このままだとライバルの太陽系以外課に負けちゃいます!」
部長「ムム☹それはまずいな。太陽系以外課に負けちゃうとは。
どこの星の価値が下がってるんだ!」
部下「チキュウです。」
部長「またあそこか!もう人間暦にして5000年は下がり続けてるぞ。
ここまで価値が下がると、我々も考えないといけないな。
こんなにチキュウの価値が下落してる理由は何だ?」
部下「宇宙ルール違反です。
ゴミのポイ捨て、ケンカ、資源の無駄遣い、
そしてチキュウの生物ヒト同士の争いです。
この写真を見てください。
あちこちでオゾンの穴が空いたり、氷が解けたり、
変な飛び道具が星を壊したりで散々です。
しかも、ヒトはカセイやツキも狙ってるようです。」
部長「これはまずいな。
何とかしないと、太陽系以外課に売上ぬかれちゃうじゃないか。
社長に怒られてしまう・・・。何か策はあるのか?」
部下「鋭意検討中です。ただ、末期状態のため事態は深刻です。
ここは最後の必殺技、太陽系防衛隊の出動が必要かと思われます。」
部長「そうか。そこまで深刻とは。
今度の役員会で、大至急出動できるよう相談をしてみる。
君は社長が出動ボタンを押しても良いよう準備しておきなさい。」
部下「承知しました!
ちなみですが、チキュウに太陽系防衛隊が到着するまで、
一億光年かかります。」
部長「なんだと!
それでは防衛隊が到着する前にチキュウは滅びてしまうじゃないか。
ぬぬぬ。
ヒトが目を覚まし、
愚かなことをしていると自ら気づくことを願うしかないな。」
部下「・・・。それなら、あと人間暦にして2万年ぐらいですかね。」
部長「・・・。それまで持つかしらチキュウ。
チキュウのヒトよ。オレのショーカクが懸かってるから、頼むぞ。」
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