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#9 歌舞伎町 職場

ポイです
↑の画像は数年ぶりに訪れた新宿
2023年の一枚です
遠目に見る分にはあまり変わらないような気がするんですけど
散策して、店舗、道路、人の流れは
ポイの記憶のものとは違ってました
時の流れはなんとやら

ランチタイム

職場は収容可能人数が多いため
「大箱」と呼ばれていました
11:00~5:00という走りっぱなしの営業
ジャンルは仏伊、洋風と言われるものにアジアの要素、和食の要素、色々と組み込んだような形のジャンルかと
開ければ開けるほど集客が見込める状況

「新宿コマ劇場」

があったのでそれはもう老若男女
歌舞伎町はたくさんの人が溢れる場所だったと記憶してます
演歌歌手が公演すればものすごいお年寄りRUSH、なかでも、

のど飴の人
北の祭りの人
紅白のすんごい衣装の人

とまぁ他にもいーっぱい公演してましたけども、この御三方が怖かったです
おじいちゃんおばあちゃんで道は埋め尽くされ、店は常に来客対応して、

「ここは巣鴨ですか?」

くらいの勢いが生まれる

厨房はそれはもうカオスですよ
Posシステムでオーダーが紙に印刷されて、チケット状で出てきますけど
オーダーを幾らこなしてもなくならない
注文してるお客様待たせすぎてもダメ
休憩?そんなもの排水口に流されます

どうしても忙しくなる仕方ない理由の一つとして、接客の大変さとオーダーを飛ばすposシステムの操作に時間がかかる

接客全員で案内をして、注文を取り、一気に厨房へと送信する
どんなに時間差があったとしてもお客様が頼んでから、なので遅ければ言われる
接客サイドもカオスですね!

接客と厨房での鉄火場の出来上がり

「まだ出てこないの?!」

「すぐに出てくるわけねぇだろ!
 魔法じゃねぇんだよ待ってろ!」

こんな感じでバッチバチになります笑

昼のやべぇ部分はこんなところで
イベント、公演、があるとカオスです
何せ一日通して開けっ放しの飲食店ですからね、1日で辞めちゃうアルバイトも珍しくはなかったなぁ

イベントの有無に関わらず
常に人通りが多いので毎日がぶっ飛んだ忙しさで、500円ランチ(ご飯おかわり無制限)を100食分用意して13:00になる前には無くなるような忙しさです
客単価低すぎてそれもカオス!笑
安すぎだろその当時でも…..


ディナータイム


この店ではコース料理があり
それに加えて飲み放題プランがつけられる、コース+飲み放題のセットがあり
それを「宴会」と呼んでいました
もちろん通常のメニューもあり
客層は若い人からお年寄りまで
結婚式の二次会、大学のサークルなどと
利用される方は相当いたと思います

予約も時期によりますが
だいたいは常にびっちりと入ってたものです

ポイは新人なので、決まったことをする
予約のコースを担当してました
特に技術を要するわけでもなく
既に準備したものを出していく
接客サイドからの連絡で、各担当にタイミングを伝えていく
と、まぁ所謂伝令役ですね
タイミングが悪ければなんであれ
「お叱り」というぶっこみが待ってますが、ストレス解消サンドバッグみたいな扱いですね
仕事を覚えていく内にそんなことは少なくなりますが、覚えていくほど粗探しされ手をあげられるのが普通になっていきます(それをするのはEのみですが)

そんな仕事をこなしてもコースも終わればポイの勤務も終わりになります
忙しいときはそのまま続行ですが
繁忙期以外は週に2日はちょっとだけ早く帰ることができたんです

従業員専用出入り口は無く
正面から出入りするので、帰るときにはお客様の様子を見ることが出来ます

特に印象にのこってるのは
「大学のサークル」の人達ですね
これはもうほんとにすごくて
某大学のサークルの人達が多かったんですが

自分達の大学の校歌を全員で歌う
女の子が乱れる(18禁)
不思議なものを持ち込んでいる
(スコップツルハシ、どっかの店の旗、
一輪車、六法全書、やかん、etc)

まぁ、ハイ、とても理解出来ないカオスっぷりですが、見てるとなんだか面白くて楽しみの1つになってましたいつの間にやら

ねぇ?校歌って自分の大学の名前知られてるのにそれはちょっとどうなの?
とか笑

スコップについては
すぐに自宅に帰らずちょっと飲みに行った帰りに、そのお客様のグループに遭遇して、路上で盛り上がってるのを見かけたところ

スコップで植え込み横の地面を掘り起こして、酔っ払ってるサークルメンバーを両手ごとお腹辺りまで埋め込んで

「人間街路樹!」

とか遊んでてやべぇノリでしたわ
当然埋め込まれた人は出れません
チンアナゴみたいになっちゃってて

見てる分にはいいっすよ?
喧嘩とかじゃないんです、平和です
でも関わりたくはないですよねぇ〜笑

やかんは麦茶入ってたそうです
(接客に振る舞ったらしい)

読んでる方、心当たりあったらそれはあなたの大学だったのかもしれませんよ?

思い出

こんな刺激的な1日を過ごす歌舞伎町
下積みというか
なんの技術も知識もなく
ひたすら忙しいお店で
生活費を稼ぐために仕事をする
目標もわからない見えない中での
一人の若いアホな男の職場
今思えばリアルな当時を体験できたかもしれません
良い思い出なんじゃないかなって
今はそう思えます


新宿から近い大学なんていっぱいありますからね!
でもピンときたそこのあなた!

たぶん合ってます 笑











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