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我慢の限界だった時の業務日報。

以前いた小売業の会社は、業務日報なるものがあった。今日の予定・実際にした仕事・自分の感じた事(伝えたい事)等を入力して提出。日報は、上位の役職者には見える仕組みだ。4社中2社は、業務日報が無いので楽だなーと感じる。

仕事をしていると、部署のメンバーに不満を持つ事がある。幸い、その時の部長(上司)は私の仕事ぶりを認めてくれていた為、愚痴は聞いてもらっていた。
しかし、他部署の人達が、私が不満を持つメンバーが仕事できると思っている雰囲気が伝わって来て面白くなかった。

ただ、業務日報に書くには悪口を言う様だし、器が小さい奴みたいで気が引けていた。部長に聞くと「不満があればバンバン書いている」と言っていた。いいのか悪いのか分からないけど、ちょっと面食らった。
書いていいんだ…と思った。

部署メンバーの内、8年目の男性リーダーと、2年目の女性メンバーが社内恋愛をしていた。シフト制で土日祝日は関係ない勤務形態だった。二人は平日の忙しい日に一緒に休む為、残ったメンバーで仕事を回す事になる。銀行に行ったり、店舗に書類を持って行ったり電話対応したり…しわ寄せにうんざりしていた。しかも、女性メンバーの方は役職者では無いが、リーダーの先輩男性と同じ様な目線で話をしてくる。先輩男性の後ろ盾を得ている為、偉そうな態度が鼻につく。

私は部長に注意して欲しいと伝えたが、部長は二人に直接きつくは言わない。ただ、公私混同で損害が出た場合、責任は取りたくなさそうだった。私個人としてはしわ寄せで迷惑を被っていたし、経理総務と言う部署柄、公私混同でミスや不正はあってはならないし巻き込まれたくない。

我慢の限界が来て、業務日報に困っている旨を記載した。あくまで悪口みたいにならない様に。
「ある部署メンバー二人が同時に休みを取る為、その日は人数が少ない中で回さなければいけない。私や他のメンバーにしわ寄せが来て困っている。公私混同は止めて欲しい。」結構勇気を振り絞って書いた。役員達がどんな反応するか分からないけど。

後で知った事だが、私の業務日報を見た社長から部長へ、「日報みたけど、ぼたんさんは大丈夫か?(多分心配しているらしい)」と電話がかかって来たらしい。

かと言って具体的に何か解決したとかは無い。その後2人は結婚が決まって、女性メンバーは異動になったのでホッとした。

友達にこの話をしたら、「デスノート欲しいって言ってるけど、職場に不満あるなら業務日報に書けばいいじゃん(役員は見てる様だし)」と言われた。特に書かれた相手は死なないが。その当時は、本物のデスノートが欲しいほど鬱憤が溜まっていたのた。

当時の業務日報は、私にとっては唯一部署以外の人達に伝える手段であった。上の人達に知って欲しいと言うのもあるし、そんな人達を採用したのは上の人達。「この人達何とかしてよ」と言う気持ちもあった。

粗探しばっかりだと見られただろう。
褒められた行動では無い。
その会社に長く勤める気がなかったので、最後の方は開き直っていた。業務量の多さと、休みの少なさに精神的な余裕と寛容さなんて私にはなかった。役員はちゃんと日報を見ているんだな、とだけ思った。



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