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猫の合理的な生き方に感心する。

庭の敷地で猫を飼っている。

餌を貰えるまでニャーニャー鳴くが、餌を食べたら鳴く事が殆ど無い。
自分の要求を叶える為なら鳴くけど、それ以外は鳴かない。ムダな労力は使わない。そんな省エネ具合に感心してしまう。

ある意味、合理的だ。
餌の時だけ鳴き、その他の時間は寝る。
気が向いた時にはニャーと鳴くが、気が向かない時は無視。それで成り立っている。
明らかに、金蔓ならぬ餌蔓だと思われている。
人間が同じ様にしたならば、「自分勝手な奴だ」とか文句言われるだろう。

会社でいいようにこき使われている会社員も、猫の省エネ具合を少しでも取り入れたらいいんじゃないか?と思う。

自分の仕事が終わったらさっさと帰る。
キャパを越える様な仕事は断るか、他の人にも一部お願いする。
上司や先輩にごまをすったり、必要以上の忖度をしない。などなど…

猫を見ていると、余計な気を遣い仕事で疲弊するのがバカみたいに思えて来る。

猫はシビアな生き物だと思う。餌をあげていても、気に入らないと思えばいなくなる。
(出ていったものの、餌に困って帰ってくる事もある)

風の噂で近所の親戚宅で飼われていると聞く事もある。外で飼っていた猫が、家で飼われている。結構な出世だと思う。

環境に不満があれば見切りをつけるのも上手い。生きていく為には必要なことなのだろうけど。
私が見てきた猫は、環境で居場所を選び、飼い主への情は判断基準には入っていない。

合理的でシビア─
そんな猫のスタンスが嫌いでは無い。人間の世界で言えば、冷たく感じるだろうが。


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