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当事者だけど、当事者だから、精神科ナースになれて良かったと思う今日この頃。

どうも。
双極性障害闘病中の身ながら、精神科閉鎖病棟で
看護師として働いているわたしです。
最近仕事が忙しいこともあって
中々気持ちに余裕があんまり持てていないので
今日は精神科ナースになってから感じた
ポジティブな感情たちをつらつらと綴って
仕事へのモチベをあげてみようかと思います。

まず嬉しかったこと。

精神科の患者さん達はわたしたちスタッフのことを
物凄く良く見ている。そして人を選んでいる。
信頼できる人とできない人、優しい人と怖い人
何かあったときに頼れる人、頼れない人
話しやすい人、話しにくい人。などなど。

正直これは自分も入院中そうだった。
患者と医療者という関係の前に、まず人と人だ。
そりゃ相性もあるし、苦手な人に自分の気持ちを
さらけ出せと言われてもまあ無理な話なわけで。

だからわたしは自分の経験や先輩達の姿を見ながら
患者さんにとって少しでも近い存在になれるよう
気軽に話せる人、頼れる人になれるよう
初めのうちは特に患者さんとの信頼関係の構築を
意識して患者さんと関わっていた。

それを暫く続けた結果。

他の人には話さないけれど、わたしだけには
些細な悩みや心配事を打ち明けてくれる患者さんや
他の人の言うことは信用してくれないけれど
わたしの言うことは信用してくれる患者さんや
殆どのスタッフには自分から声をかけたり
肩を叩いたり、そういった行為をしないけれど
わたしにも自分から声をかけてくれたりするように
なってきてくれた患者さんが出てきた。

あとは他の人が処置を行おうとすると拒否するけど
わたしがするときは拒否もなく
すんなりさせてくれる患者さんとかもね。

精神科の患者さんは一般科の患者さんよりも
良くも悪くも素直だ。それは勿論わたしも含めて。
だからこそ、そういった患者さんの素直な反応が
わたしはとても嬉しかった。
そして、ちゃんと自分がやってきたことが
間違いではなかったと知れて安心した。
自分は少しずつではあるがちゃんと
患者さんとの信頼関係を築けてきているのだ。
そしてわたしを必要としてくれているのだ。

自分を必要としてくれている人がいること。
それは自己肯定感がとにかく低いわたしにとって
とても大きなことで、たったそれだけで
もう少し頑張って生きていこうと思えたりする。

あとはやっぱり患者さんの回復を見れたとき。
これは他の科でも同じではあるが
精神科で言うなら、例えば病状が悪化してしまって
表情も硬く乏しくなってしまった患者さんの
笑顔が見れたときなんかはやっぱりとても嬉しい。

看護師をしているとよく、患者さんから
「ありがとう」の一言をもらう。
でも正直その言葉を言いたいのはわたしの方だよと
患者さんに対していつも思っている。

看護師という仕事はまあ楽な仕事ではない。
でも患者さんとの関わりの中で見られる
患者さんの笑顔や患者さんの言葉のひとつひとつに
いつも心があったかくなって、その度に
「看護師になってよかったな」と思うのだ。
特に精神科は患者さんと関わる時間が多い分
一般科で働いていたときよりもずっと
そう思うことが仕事中、多かったりする。

わたしが今も看護師を続けられているのは
精神科閉鎖病棟で働き続けていられているのは
紛れもなく患者さん達のお陰なのだ。

こんなわたしを必要としてくれて
そして信用してくれてありがとうね。

昨日、比較的仲の良い患者さんから
「これからもよろしくね」と声をかけられた。
もしかすると彼女はそこまで深く考えずに
軽い気持ちで言った言葉かもしれない。
でもわたしには、何だかその言葉が物凄く
心に響くと同時にとてつもなく励まされた。

彼女との約束を守るためにも
これからもわたしはこの病棟で頑張ろう。
たった一言。されど一言。
彼女の言葉で改めて身が引き締まった。

だるいだとか眠いだとか疲れたとか
そんなことばっか言ってる場合じゃねえぞ!
気合い入れろじぶんよ!!!

















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