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【ポエミカ新作制作④】「because」朗読ニュアンス違い比較

Poetic Mica Drops 音担当茂野です。
作品制作工程として、前回ここnoteで、新作アルバム候補曲「because」demoバージョンを公開しました。

今回は次の段階、朗読のニュアンス違いで言葉の印象がどう変わるか、2つのバージョンを比較して聴いてみます。
ポエトリー・リーディング作品制作において重要な工程です。

朗読ニュアンス違い

作品毎にどういう雰囲気で詩を朗読するかは、詩を書いた草間小鳥子や音楽を作った私からリクエストをすることはありますが、詩を読み、音楽を聴いた熊谷弥香が、そのときの感覚でいろいろとトライしてくれることも多いです。

「because」は、私が庭を探索しているときに浮かんできた音をピアノ曲にまとめ、それを聴いて草間が詩を書く、という流れで進めてきました。
熊谷は、大切に飼っていたウサギが亡くなった悲しさで、ここしばらく凹んでいましたが、ようやく元気になってきたので、新たに朗読を録音してもらいました。

ニュアンス違い2つの朗読を比較して聴いてみてください。3分半の作品です。
詩と音楽は共通で、朗読だけが違います。

「because」A

先ずはA。
草間小鳥子が書いた瑞々しい言葉を、熊谷弥香がハツラツ爽やかに読んだバージョンです。
demoでは少し声が沈んでいた(ウサギの死の影響?)こともあり、私がこのタイプをリクエストしていました。

詩の中の光景が、映画のワンシーンのように、目の前に浮かぶような朗読です。
楽しく、温かく、切なく、言葉からいくつもの記憶が蘇ってくるような感覚に私はなります。
みなさんはいかがでしょうか。


「because」B

次にB。
こちらは、呟くような、囁くようなニュアンスから始まります。
そのときの読み手の感覚でしょうか、複数ある中の最後のテイクでした。
所々ウィスパー系の発声ですが、しっかり言葉は伝わります。

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