『もはや気球に乗ってどこまでも行けない』

心の奥にある何かに突き動かされ
着の身着の儘 
気球に飛び乗って
どこまでも行こうとしても

適当な理由をでっち上げられ
撃ち落とされる日が
現実となってしまった

もはや私達には
冒険さえ許されないのだろうか

あらゆる重力に負け
生まれた土地にへばり付き
空をぼけっと眺めながら
ただ星々を愛で

近場の手っ取り早い女に
愛を語る事だけが

許されるのか?