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暗くなると聞こえる謎の音と場の浄化

数日前の夜、電気を消して寝床に入ると部屋の隅で音がした。どういう音か表現が難しいのだけど、何かがちょっと動いたような感じの音。その後、頭の上付近でまた音がした。何かが私のそばに移動したということか。電気をつけると音はやむ。消すとまた音がする。気になりながらもその晩はそのまま寝入ってしまった。

部屋で音がする原因は、家鳴り(建築資材や湿度、気温の影響によるもの)か、虫などの生きものがいるか、霊的な現象によるラップ音か。
この部屋には何年も住んでいるけど初めて聞いた音だし、虫がはいりこんだ気配はない。ということは、、、ラップ音か、また。

思い起こせば子供の頃から私の部屋ではよくラップ音がしていた。パリッとか、ガラス窓になにかがぶつかるような音とか。当時は、何の音だか知ろうともしなかったし、怖いとも思わなかった。

大人になってから霊視をしてもらった時に、雑談の中で部屋でよく音がすることを話すと、お祓いした方がよいとすすめられた。教わったお清めのやり方は、夜9時までに家中の部屋の四隅に塩、水、酒をパッパッとふりかける、それを何日間だったか忘れたが、毎晩欠かさずやるというものだった。そのお清めをやり遂げて以降は、ラップ音がすることはなくなった。

何十年ぶりのラップ音。むやみに怖がらずにまずは冷静に。部屋は汚れていないし、ストレスやネガティブな感情もない毎日、波動の低い霊にとりつかれるような心当たりはない。ひとまず部屋の浄化をしてみることにした。

使うものは、ホワイトセージ。ネイティブアメリカンが神聖な儀式を行う際、場を浄化するために使う浄化力が強いハーブ。以前、アメリカのナバホ族の居留地近くのお店で購入したものを大切に持っていた。パワーストーンの浄化に使われることが多い。セージに火をつけてから消し、立ち上る煙を使う。空間の悪い気を煙が浄化してくれるといわれている。引っ越しして今住んでいる部屋へ入居した日にもこのやり方で部屋を浄化した。

寝る前にセージの煙で部屋全体を清めたからもう今晩はラップ音はしないはず、と思ったのに、また音がした。少し怖くなって電気とテレビをつけた。
そこで考えた。
この音はなんだろう?
邪悪なものだろうか?
いや、悪さをする感じはしない。ひょっとしてひと昔前、都市伝説で話題になったちいさなおじさん? 座敷童? 
見てみたいと思っていたものがすぐそばにいるとわかると、見ていいものかどうか迷ってしまう。
この音を気にしながら熟睡できそうもないので祈ることにした。
「何者か知りませんけど、いつも通り静かで、気になる音がしない部屋でぐっすり眠りたいので・・・」
そして、電気を消して寝た。音はやんだようだった。

次の日の夜も、その次の日の夜も、あの小さいものが動くような音はしなかった。祈りにはすごい力があるってことを知った。

ひょっとすると、めったに見られない伝説のちいさなおじさんを見るチャンスを逸したのかもしれない。今度、あの音がしたら、見てみたい気もするが、それは今だから言えること。その場になったら怖気づくかもしれない。

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