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怒り玉が爆発した

すごく怒っている自分がいた。
こんなに怒るなんてどうしたことか。
いくつかの理由が積みかさなり
大きな怒り玉を作り上げてしまった。

小さなうちに火種を消せばよかった。
そう思ってもあとの祭り。
こんなに大きくなっていることに
気づかなかった。

破裂寸前だった怒り玉は
とうとう爆発した。
四方八方に怒りの火の粉が飛び散り
回収不能の散らかりよう。

怒りは巨大化して別人格となって
私の中で共存する。
その共存者は強すぎて
何も言えずただ見ているしかない。

怒りはエネルギーを消耗させる。
見守っているうちに怒りは鎮まった。
よしよし、それでいい。
あとは自分が戻ってくるのを待つ。

怒りを完全に取っ払うために
好きなことをする。
買い物して、食事して、昼寝して。
駄々をこねていた怒る子供は
いつの間にか消えてなくなっていた。

怒りの正体は何だったか見当はつく。
過ぎ去った過去にしがみついて
悪者を作り上げたのは自分。
満たされない気持ちを
自分以外にすり替えたのは自分。
自分だって完璧ではないのに
人の過ちは許せなかった自分。
もういい。怒った自分を許そう。

長い一日だった。
昼間のじりじりする暑さが嘘のように
涼しく心地よい風が吹いている。
今日も夕焼け空がきれいだな。
そう思える自分らしさにありがとう。

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