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自分の行動が誰かを救う

病院で働いているので、感染するリスクといつも一緒にいる。ただ、過度に恐れてはいない。院内の消毒や手洗いの徹底、そして抵抗力を下げないための体調管理もしている。回りのスタッフも多かれ少なかれ不安はあるとは思うが、明るく元気に勤めている。

ここ数日、自分でも気づかぬうちに、心の中に恐れや不安が生じてきているように思う。毎日ニュースを見ていれば状況がよくなっていないことはわかるし、発熱などの症状で来院する患者さんが多くなっている現状も見ているから。そして、マスクは十分な数がない。数回は洗って再利用しているので、ちゃんと防御の効果があるのかもかもわからない。

先日、患者さんが声がこもるからとマスクを外して大声で話し始めた。飛沫ガードにいっぱい唾液がついた。ある患者さんは子連れで来院し、子供がマスクをずらしあごにかけている状態でくしゃみをした。その位置には飛沫ガードがなかった。きちんと対策を講じていても想定外のことは起こるものだ。
軽症でも急変して死に至ったり、数時間で症状が悪化することもある。姿の見えない、得たいのしれない敵にどう立ち向かったらいいのか、どうしたらやっつけることができるのか、なんでも未知なものには恐れが伴う。

帰宅した後、なんとなく熱っぽいような気がした。まさか…。
初めて恐ろしいと思った。
自分が感染したことを想像して、初めてこわいと思った。
まずは冷静になろう。熱を測ったら平熱だった。

今自分にできる最低限のことは、
無駄に恐れを抱いていても仕方ない。今なにより頼れるのは自分の中にある免疫力、ウィルスへの抵抗力。栄養と睡眠をしっかりとって体調を整える。気持ちを明るく持ち、制限のある生活の中にも楽しいことを見つけて暮らす。生かされていることに感謝する。人が密集するところには行かない。買い物をするにも素早く済ませて店内にいる時間を短くする。

ドクターたちは命を救おうと未知のウィルス相手に必死に闘ってくれている。身を守る物資や器具も十分あるとはいえない状況下で。
病人は感染者だけではない。急患や重篤な症状の患者さんもいる。
最前線で治療にあたってくれている人たちにこれ以上負担をかけららない。自分の行動が、誰かの命や医療従事者を脅かすかもしれない。みんなの協力が必要なんだ。

今自分にできることは、
微力であったとしても、頑張っている人たち、苦しんでいる人たちのために、今、自分ができることは誰にでもあるはず。不安を抱いて来院する人たち、治療にあたる人たちをサポートしたい。そのためにも自分は明るく元気でいようと思っている。

#いま私にできること

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