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映画 ストーリーオブマイライフを鑑賞した感想

アカデミー賞受賞映画「ストーリーオブマイライフ」を鑑賞した。清々しい気持ちで「観てよかった」と思える映画だった。原作は“若草物語” 小学生の時に読んだ気がするけどストーリーは覚えていなかった。4姉妹のそれぞれに違う幸せの形や家族愛を描いた物語。

小説家を目指し執筆に情熱を注ぎ、自分を曲げず強い信念の持ち主ジョー。
愛する人と家庭を築くことが幸せだという美しい長女メグ。
三流の画家になるより、お金持ちとの結婚を夢見る品のあるエイミー。
内気で心優しいが芯が強く、回りの人を癒す愛情の深さを持つ病弱なベス。

4姉妹を取り巻く人々もみんな魅力的で配役もぴったり。メインでないキャラクターも短いセリフ、短い登場シーンであっても個性や考え方がわかる描かれ方に存在感、回想シーンをいれながらのストーリー展開、見ていて飽きなかった。

女性が経済的に自立すること、夢に情熱を傾け、自分の信念を貫くことが困難だった時代に比べれば、今は自分らしい生き方をすることができる時代。自分のやりたいことをやり続ければいい。
子供の頃はそれが実現するか、幸せになるかなど考えずに楽しく夢を思い描くことができたのに。厳しい現実を知り、エイミーのように目指していたことをあきらめ、別の生き方を選ぶこともできる。
ジョーのように、なかなか作品が認められず、出版社には時代が求める刺激的な作品を求められても、自分が描きたいものを書いて、自分を信じ、夢をあきらめない生き方もできる。

時代は変わる、価値観も変わる。この映画が古びた感じがせず心に残ったのは、4姉妹それぞれが違う価値観を持ち、自分なりの幸せの形を思い描いて、成長していく様子と、自分の生き方と重ねて共感できたからだと思う。またいつか見たい映画になった。

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