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不合格のアップルパイでも食べてみたい、それがマイスタイル

飲食店が持ち寄ったおすすめ・人気商品を一流料理人たちが合格・不合格をジャッジするテレビ番組の企画で、以前から食べたいと思っていたアップルパイが紹介された。

こんがり艶よく焼きあがっていてとっても美味しそうに見えるのだけど、プロの料理人のジャッジは「不合格」だった。

プロが不合格とジャッジした商品、
買うまでもないか、
それとも
どこが不合格だったのか確かめるために買うか。

今日、雨の中、そのアップルパイを買いに行った。なぜなら、たまにだけどそのお店に行く度に、美味しそうに見えていつか食べようと思っていて、今日のデザートに食べようと思い立ったから。そして、プロであろうと人のジャッジを鵜呑みにせず、自分が食べたいものを食べればいいと思うから。

今日のデザートタイムは、いつものようにコーヒー豆を挽いて、丁寧に心を込めてドリップした美味しいコーヒー、そして、表面を少し温める程度にグリルしたアップルパイ。

少し焦げているアップルパイの真ん中にナイフをいれる。サクッ。いい音。中のアップルを確認。ホームページで見た写真と違うけどまあいいとしよう。待望のひと口。
私のジャッジも「不合格」
でも、満足。

以前、会社を辞めてやりたいことがあるって回りの人に話したら、皆が口をそろえて「たいへんだよ」と言った。
私は思った「あなたにとってはたいへんなことだろうけど、私にとってはたいへんかどうか、やってみないとわからない」って。
そして、実際やってみた。たいへんだと思わなかった。やりたいことだったから。うまくいかなかったけどやってみてよかった。

雨の中買いに行った、不合格のアップルパイ、もう買うことはないだろう。でも、わざわざ買いに行ったのに、期待外れだった、とか、残念には思わなかった。やっと食べられてよかった。

自分がやりたいと思ったことは、人がなんて言おうとやってみよう。やらずにいると未達成という重りをずっと引きずることになる。やってみれば、結果はどうであれ、達成感で満たされるのだから。
そんなことを思いながら、美味しく淹れることができたコーヒーを飲み干した。

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